ロスト・メモリーズ

ロスト・メモリーズ 特別版 〈2枚組〉
ロスト・メモリーズ 特別版 〈2枚組〉


監督:イ・シミョン
出演:チャン・ドンゴン/仲村トオル/ソ・ジン/吉村美紀/光石研 /今村昌平
配給:ギャガ・アジアグループ/メディアボックス
2002年/韓国/136分/カラー


実は私、仲村トオル結構ファンだったんですよ。ビーバップの頃から。全部見ましたし<ビーバップ・ハイスクール。もちろん「あぶない刑事」シリーズも。出身が近所だったこともあって、親近感もありましたし。すっかりスクリーンから消えたように思ってたのですが、韓国映画に出てたんですねー。しかもチャン・ドンゴンと共演。そう言えば映画の宣伝のときに、観にいこうかなと思ってたような気もするのですが、単なるアクションものだと思って結局行かなかったんです。興業的には失敗まではいかなかったのでしょうけれども、それほど注目されなかったところをみると、大成功ってほどでもなかったのでは。上映期間も短く、上映館も小規模でしたよね。

先日観たトロイではオーランド・ブルームvsブラッド・ピットという新旧いい男対決を楽しみましたが、ハリウッドレベルだとやっぱり感覚的に遠い。子どものころからテレビで見てた俳優と、最近はまってる韓国俳優がスクリーン上で対決なんて、なんかローカルな感じで良いですね。ほんと、一昔前ならありえないような話ですよね。仲村トオルだって、21世紀になったら自分が韓国映画に出演してるなんて、ほんのちょっとでも思ってたかどうか。この後中国映画でチャン・ツィイーとも共演してますから、もうすっかりアジアのスターですね。

で、この映画ですが。なんか設定は奇抜で面白いのに、それを活かしきれてないし、何よりわざわざ日本語のセリフを多くした意味が無いんです、誰もが下手で。敵方の名前が「井上財団」なのですが、韓国人には言いづらいんですね。「いのうえじゃいだん」って誰もが言うものだから、なんかシリアスな映画の魅力が半減。もう少し言いやすい名前にすればよかったのに。日本語のセリフ自体に違和感は無くて、脚本は日本人か日本語に相当堪能な人間が入ってるんだと思うのですが・・・。坂本と西郷の友情物語にしても、トンデモ系SFの設定にしてもどちらも中途半端な感じでした。

特典映像に仲村トオルとチャン・ドンゴンのインタビューが入ってましたが、それが一番面白かったかも(笑)。

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