[movie]ハウルの動く城

ハウルの動く城

ハウルの動く城


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監督: 宮崎駿
原作: ダイアナ・ウィン・ジョーンズ『魔法使いハウルと火の悪魔』
声の出演: 倍賞千恵子、木村拓哉、美輪明宏、我修院達也、神木隆之介ほか
音楽: 久石譲
配給: 東宝
日本/2004年/119分/カラー

国中が戦争をしていた時代。ソフィー(倍賞千恵子)は父の帽子屋を継ぎ、黙々と帽子を作って日々を過ごしていた。ある日カフェで看板娘となっている妹のところへと向かう途中、兵士に絡まれているところを突然現れた美しい男(木村拓哉)に助けられる。何かに追われている男は、ソフィーを伴って空を飛んだ。その美しくも優しい魔法使いの男に心を奪われたソフィーだったが、そこへ現れた「沼地の魔法使い」(美輪明宏)に魔法をかけられ、突然よぼよぼの婆さんの姿にされてしまった!


本当に宮崎アニメって人気ですよね。今日改めて思いました。初日は徹夜組もいたとかで、ネットで席予約が当たり前になりつつある昨今でも、徹夜で並ぶ人がいるんだなー、それはもう映画が楽しみというより、映画館の前で徹夜するのがやめられないだけなのでは、と感心した次第ですが、今日も六本木の18時半からの席は満席。随分前に予約した私の席は、私のために上映してくれるのかって勘違いするくらいど真ん中でしたが、そこから周りを見渡すと中年夫婦や若いカップル、私のようなよくわからない人間から子連れ主婦まで、本当に老若男女とはこういう集団のためにある熟語だな~って思ったのでした。

予告編を見て、「結構面白そうだな、とりあえず見ておくか」程度のノリだったのですが、これが意外とやられました。この物語の中心は「ソフィーにかけられた魔法を解くこと」ではなく、「ソフィーがかけられたのはどんな魔法だったのか」なのだな、というのが私の理解です。この映画は子供には難しいんじゃないかしらん。私も一回見ただけじゃ理解しきれてないところが多々ありそう。子供の頃見たナウシカを、大人になって見返したとき、「えーこんな話だっけ」って思いましたし。宮崎アニメは余計な説明をしないところが大人にも受ける点だとは思いますが、その行間を読むことができない子供には難しすぎるところもありますよね。

相変わらず宮崎監督の「キャラクター作り」はすばらしく、また東宝の商魂もたくましく、出口では「カルシファー」ぬいぐるみを宣伝するお兄さんがいました。確かにちょっと欲しくなるかも(笑)。

様々なバージョンが放映されていた予告編でも最後まで明かされなかった(あれは監督の意向というより、ジャニーズとの契約の問題だったのでは、と私は勝手に思っている)キムタク扮するハウルですが、これも結構ハマリ役でした。貶す人もいるでしょうけれども、「キムタク」という顔が見えない分、キムタクっぽい灰汁の強さが抜けて良い感じだったと思います。それにまたハウルっていうのがキムタクみたいな人間なんですよ。逆に私は、倍賞千恵子のほうが最初違和感ありましたけど。落ち着きがありすぎて。

見に行かれる大人の方は、子供のいないレイトショーをおすすめ。レイトショーのほうが安いですし。

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