地震の影響

このところ、本当に地震のニュースをよく目にします。何故か「いつ来てもおかしくない」と言われる関東地域の大地震は後回しにされているようですが(もちろん、来ないにこしたことはありませんが)、北で南で西で東で、地球がくしゃみをしてるんじゃないか、ってくらい揺れてます。

4月は新しくキャンパスに来る学生さんのために、図書館やデータベースの使い方をレクチャーする行事が次々とやってくるのですが、そのひとつで古い新聞のデータベースを紹介することになりました。説明の例として、明治や大正の新聞を調べられる読売のデータベースで、関東大震災の記事を検索してみることにしました。

データベースは普通はキーワードから検索するのですが、今回はキーワード作成のために1923年9月2日の新聞を調べてみました。ところが無い!無い!無い!出てこないのです。そのとき、数年前に阪神大震災のときに地元新聞が発行できなくなり、被災者へ情報を伝えるために、新聞社が一体となって新聞を発行するための努力をした、というルポを読んだことを思い出しました。この記事を見ると、やはり。関東大震災の際も、東京の主要新聞社の大部分が社屋を失い、新聞発行が不可能になったとか。というわけで、データベースに掲載されている震災後最初の新聞は、9月12日付だったのでした。

首都圏に多くのメディアが本社を持ち、出版も新聞も東京を中心として発行されている現在、もし東京を襲うような震災が起きたときの「情報」への被害を考えると、恐ろしいものがありますね。

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