2005年6月19日

[movie/スカパー]誰も知らない

誰も知らない

発売日:2005/03/11
価格: ¥ 3,990

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監督・脚本・編集・製作:是枝裕和
出演:柳楽優弥/北浦愛/木村飛影/清水萌々子/韓英恵 /YOUほか
2004年/日本/141分/カラー/

母親(YOU)と4人の子供はあるアパートに引っ越しをしていた。騒がしいことを嫌う大家には、父親は海外赴任で、子供は長男・明(柳楽優弥)一人と偽っている。実は子供たちは学校に通ったこともなく、父親も異なる。みんなが集まった最初の夕食で母は、子供たちに「明以外はベランダや外に出てはならない、騒いではならない」と言い渡した。母はデパートで働き、4人はそれなりに幸せに暮らしていた。ところが、ある日、その状況が一変する。母親が現金と明への手紙を残していなくなってしまったのだ。手紙には「お母さんはしばらく留守にします。京子、茂、ゆきをよろしくね」と書かれていた。4人だけの先の見えない生活が始まった。


「巣鴨子供置き去り事件」を題材にというか、モチーフに作られた映画。実際の置き去り事件のほうが、もっと陰惨で救いようのない話なのですが、この映画はかなり改変されていて、どちらかというと「十五少年漂流記」の都会版みたいな味付けになっています。この4人は明を親代わりに、長女もしっかりしてて、幼い2人の面倒もよくみてるし、なんとか1年間生活してるんですよね。そして何が一番哀しいかというと、あんな母親でもやはり母親だと思っていること。世の中がわかってきて、反発する明も、何かあるとどうしても母親を頼ってしまうのです。

この映画の怖いというか凄いと思えるところは、母親と4人の生活があまりに自然であること。子供4人は、映画初挑戦どころか、オーディションで選んだ本当の素人だそうですが、動きや表情がものすごく自然なのです。この映画が、これが外国映画だったりしたら、ここまで身近に感じなかったと思うのですが、舞台がみんな知ってる場所ですからね。余計に怖い。最初のシーンで、スーツケースを持つ少年の事情が徐々に明らかにされる形が取られるのですが、生きることに必死である彼らと、全く関係なく動く周囲、という対比もお見事でした。おすすめです。

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