[exhibition]北斎展

招待券をゲットしたので、北斎展に行ってきました。お天気も良い日曜日とあって、すごい人。午前中から行ったのに、もう入場制限してました。

中も結構混んでたので、逆にじっくりゆっくり見てました。北斎って、本当に国際的に有名なんですね。見学者も外国人が多かったですし、それ以上に所蔵元の多彩なこと。アメリカの様々な美術館はもとより、ヨーロッパもベルリンやロンドン、ベルギーやジェノバまで。良いものに限って海外流出してしまっており、残念です。

中でも「柳に烏図」はすばらしかったですね。また、第5期のところに並べられていた藍色に刷られた一連の作品。「芋洗い」は美しかったですし、「雪中の筍」の面白さも秀逸でした。

そうそう、浮世絵というのはやっぱり大衆芸なんだな~と思ったのが、全体的に美しさと共に「おかしさ」が見られる作品が多いこと。また縁起もの的な作品が多いことなどもそれを表しているように思いました。同じような構図があちこちで見られたのも、そういう一面があったからかもしれません。出品された作品を見ている限りでは、北斎は鶴より亀が好きだったのかな~と相方との一致した意見。亀が主体じゃない作品でも、あちこちに亀がいました。

混んでるからなのか、誘導してるのが第4期からだったのが残念。第1期から見た方が、徐々に円熟し、錦絵の成熟と共に、彼自身が最も脂ののった時期に富岳三十六景を描いたんだとわかってより楽しめたのではと思います。まあ富岳三十六景が最も人気でしたから仕方がないのかもしれませんが。確かにこの展覧会のクライマックスは、何と言っても第5期、第6期の作品でした。

時間のある方は、平日に行ったほうが無難です。日祝に行くのであれば、朝早い時間から行くことをおすすめ。11時の段階で既に人でいっぱいでした。出てくるまでに3時間以上かかっちゃった。

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