2006年7月23日

「もったいない」と図書館は違う

スラッシュドット ジャパン | 「もったいない」ので図書館蔵書を募集

甘いよなあ。図書館は公共図書館にしろ、大学図書館にしろ、寄贈ってものすごく微妙なんですよね。それぞれの図書館で選書基準はあるし、それもなしに手当たり次第集めてしまったら、1つの蔵書としての意味がないというか。少なくとも実習に行った公共図書館も、今の職場でも、単なる寄贈はあまり受けないですね。集めてただ並べるだけ、しかもそれは不特定多数が要らないからと送ってくれたものでは、ブックオフの無料バージョンみたいなもので、「図書館」とは言えないと思う。とにかく本があって貸し出しできればいいんでしょ、という間違った認識のもと、図書館という名前をつけた場所を提供するだけ・・・一体いつの時代の話なんだと思ってしまいます。こんなことを考えた人は、まず前川恒雄、石井敦著『図書館の発見 新版』(NHK出版)でも読んで、図書館とはどういうところなのか、どうあるべきなのか、という最低限の基本条件を学んでから作って欲しいです。

タダだからとりあえず貰っておけばというのも大間違い。送られてくる段ボールを空け、重複が無いかを確認し(それを今さら目録カードなんかでやらないだろうし、そもそも目録カードを書ける図書館員を配置するとは到底思えない、簡単なものでいいからデータベース作らないと・・・その費用は?)、必要なものは請求記号や分類を付与して配架、それ以外は廃棄へ回す、というのをすべての図書に対してやらなくてはならないんです。しかも送られてくるものは玉石混淆。そこから玉を見分けるには、ある程度知識のある職員を配置しなくてはならない・・・など、それほど図書館ってのは簡単にできるものではないのです。建物、蔵書、そしてその蔵書を管理する職員とそろってこそ、図書館なのに・・・。全国からどのくらい集まるか知りませんが、段ボールを置く場所だけで図書館スペースが埋まってしまったなんてことにならないことを祈るばかりです。

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