2008年2月7日

有頂天家族 / 森見登美彦著

有頂天家族

有頂天家族

著者: 森見 登美彦
出版者: 幻冬舎
発売日: 2007-09-25



桓武天皇が都を置いてから1200年の古都京都には、人間・狸・天狗住んでいる。糺ノ森に住む狸の一家、下鴨家は名門家で、父・総一郎は狸界の総大将「偽右衛門」として狸たちを治めていたが、人間たちにあっけなく鍋にされてしまった。残されたのは少し天然ボケな母、真面目だが器の小さい長男、引き篭もりの次男、楽しければ何でも良い三男、そしてまだ幼い四男の4匹の息子たち。父が亡くなって1年。次期「偽右衛門」を指名する儀式が近づいてきた。

最初は一体狸と天狗と人間が混じりあう設定で、どんなストーリーになるのだろうと思っていたのですが、これがなかなか面白い。人間はあくまで「狸を食べる」というスパイスで、中心は狸、特に下鴨家の三男の視点から語られる人間模様ならぬ狸模様。狸界の勢力争いも笑えるし、老いぼれ天狗と半天狗の人間や狸たちといった登場人物もそれぞれ魅力的です。それぞれ微妙に足りない4匹の兄弟たちがさて、「偽右衛門」を下鴨家の手に取り戻すことができるのでしょうか。

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