ワンダー・ドッグ
著者: 竹内 真
出版者: 新潮社
発売日: 2008-01
入学式の真っ最中、その犬は空沢高校にやってきた。甲町源太郎は、途中でトラックとぶつかり、そしてたまたま見つけた捨て犬を無視できずに拾って、ぼろぼろの格好で入学式に登場したのだ。成り行きでたまたま始業式前に校内でキャンプの訓練をしていたワンダーフォーゲル部が預かることになり、犬の名前はワンダーとなった。
ワンダーフォーゲル部の部員犬となったワンダーと、入学しては卒業していく空沢高校の生徒たちとの交流物語。本当にそう書いただけですべてを表せてしまうくらい、まっすぐな小説なのですが、学校で犬を飼うことには多々の障害もあり、またそれによっていろんな知恵を出し合う高校生のエピソードありで、退屈ということは全く無かったですね。犬好きな方には特におすすめです。
コメント
高校生の時ってなんでこんなに行動力あるんだろうな、なんて
思い出がよぎるような作品が多い気がしますねぇ。
なにより、力を抜いて楽しめる本は、悪くないですね。
竹内さんの作品の感想とかをネットでいろいろ読んでいたのですが、
http://www.birthday-energy.co.jp/
というところでは、竹内さんご自身についての論評記事があって
興味深かったですよ。
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