2009年10月17日

[exhibition]皇室の名宝展 第1期

今上天皇の御在位20年を記念して、山手線同様、静かにいろいろなイベントが組まれているのですが、国立博物館で開催されているこの展覧会もそのひとつ。日本どころか、世界で最も長い家系が持つ、これぞ日本の美、が2期に分けて展示されています。

第1期は永徳、若冲を中心とする日本画の世界。特に目玉は若冲の『動植綵絵』30幅。様々な動植物が描き分けられた作品で、1室を占める量もさることながら、色鮮やかな絵が目を惹きます。どれが好き?という視点で見てもいいし、同じような作品を比べてもいいし、いろんな見方ができるかと思います。私は赤と黒のコントラストがすてきだった「南天雄鶏図」が好きだなあ。あと、「池辺群虫図」の緑色がとてもかわいらしかったです。現在は三の丸尚蔵館に収蔵されているのですが、三の丸尚蔵館ではスペースの関係で、いっぺんに出すことは難しいらしいです。30幅一度に見られるというのは貴重な機会かもしれません。

若冲は嫌いではないのですが、私はもう一つの目玉作品、狩野永徳の『唐獅子図屏風』のほうがよかったなあ。なんかこう勢いがあるんですよね。

後半は、もう少し時代が新しくなって、明治以降の作品。こちらもさすが「皇室用」だけあって、すばらしい作品が沢山あります。入ってすぐの部屋にある横山大観の『朝陽霊峰』はさすが大観、という感じの勇壮な絵でした。そして皇居だからこそ飾れるんだろうと思える大きさ。ある意味この大きさだからこそ、大観の構図が活きてくるという感じです。圧倒されました。

壺類も多かったのですが、中でも七宝四季花鳥図花瓶は、日本の色には黒の背景が似合うなあと思える美しい花瓶でした。というか、これにどんな花を飾っても花瓶に負けるなあとも思いましたが(花瓶としてどうなのかと)。

朝早めに行ったのですが、結構人がいました。若冲の部屋は満員です。若冲目当ての方は、朝一に行って、まず若冲を見ると良いと思います。正に「名宝」ばかりが並んだ展覧会なので、よく考えると「良い物見たなあ」という感じで、何かの流れに沿って学んだという感じではないのですが、皇室のお宝がこれだけ並ぶのも稀かと思いますので、見て損は無いと思います。第1期は11/3まで。第2期は全点入れ替えを行って11/12から。正倉院の宝物などもっと古い時代のものが展示されるようです。そちらも楽しみ。

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