2009年11月7日

[movie]風が強く吹いている

監督: 大森寿美男
原作: 三浦しをん
出演; 小出恵介 林遣都 中村優一 川村陽介 橋本淳 森廉 内野謙太 ダンテ・カーバー 斉藤慶太 斉藤祥太 水沢エレナ

ハイジは致命的な故障で陸上を断念した伝説的ランナーだった。寛政大学という弱小の陸上部しかない大学へ進学、しかし陸上の夢は諦め切れていない。ある日、お金が無くて大学で野宿している1年生を発見する。カケルという名の彼は、毎朝長距離を走り込んでいた。彼を無理矢理誘って連れてきたのが、通称「アオタケ」という陸上競技部の寮。とはいえ、寮生たちは単に安い寮に魅力を感じているだけで、陸上部という自覚もなく、朝5キロを走ること以外は競技にさえ出たことない有象無象の男たち。しかしハイジは新しく連れてきたカケルを入れて10人で、箱根駅伝を目指そうと宣言する。

私は結構箱根駅伝好きで、なんだかんだと正月と言えばあの駅伝を見ないと新しい年が始まった気がしません。たまたまユナイテッドシネマの招待券が手に入ったので、面白そうなのないかなーと思ったら、箱根を舞台にした映画であるこの作品が目にとまったので、見てきました。

箱根駅伝って、関東学連に所属する学生しか出場できないのに、なんとなく日本で最も有名な駅伝ですよね。距離の長さもそうですし、正月の2日、3日という特別な日にやるのも理由かもしれません。そして4時間5時間という長時間の放送にも関わらず、いろんなドラマあって見てて飽きません。昭和記念公園で2度ほど予選会も見たことがあるんですが、各大学のあの箱根への情熱というか、意気込みというのは本当にすごいです。映画の中でも出てきましたが、予選会でさえかなりのお客さんや応援団が来て、沿道を埋め尽くすくらいの熱気がありますし、箱根は本当に特別なんだなーというのを強く感じます。ただ、あれはガチンコ勝負だからこそ面白いんだろうし、映画にしたらどうなんだろうとも思ってました。

が、予想以上によかったです。トップレベルのランナーだったという主役の2人を演じる役者さんも、ものすごく練習したんでしょうね。特にカケル役の林君は、体型とか脚とか、本当に長距離ランナーみたいでした。その練習の成果が見事に現れていて、映像に説得力があった気がします。確かに箱根駅伝は頂点だからこそ、そこに出場する大学は、ほぼ毎年決まっていますし、そこに突然思いついたような陸上部が出場するのは正直難しいと思います。でも、エンドロールに出てきた上武大学のように、2004年創部、なんていう陸上部が出てこられるのも箱根。スター選手はいなかったけど、誰もブレーキになることなく走っていたら1位だった亜細亜大学の例や、去年の東洋大の67回目にして初の優勝など、なんだかんだと4年で人が入れ替わる大学、そして結局のところ10人の総合力が問われる駅伝だからこその番狂わせもあるわけです。また、落とすべきところはちゃんとわきまえていて、決して「そんなのあるわけねえだろ」といった脚本にしなかったのも良かったんじゃないかなあ。

あまり期待していなかっただけに、非常に良い映画に感じました。見終わった後、爽快な気分になれる映画です。

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