2010年2月14日

[movie]ディア・ドクター

監督: 西川美和
出演: 笑福亭鶴瓶 瑛太 八千草薫 余貴美子 井川遥 松重豊 岩松了 笹野高史 中村勘三郎 香川照之
2009年/日本/カラー/127分

ちょっと行く病院まで車で片道2時間という山間の村。4年間無医村だった村に、村長がやっとのこと伊野という医者を引っ張ってきた。みんなから信頼され、神扱いされる先生のところへやってきた研修医の相馬は、コンビニさえない過疎地の暮らしぶりや、姦しく世話好きの老人たちに戸惑ながらも、この村がだんだん好きになってくる。しかし、伊野がある日突然いなくなった。

ユナイテッド・シネマで2009年上映の映画から選択して、リバイバル上映をしているのですが、この映画が単なる感動を主とした映画ではないことを知って、予定に入れてました。思っていた以上によく出来ていて、これは良い!と思える映画。南極料理人とは対極の色ながら、どちらも日本映画らしい良さを持っていました。

この映画の肝は、無医村という中で共犯的に作られた神=医者が、底抜けに良い人に見える鶴瓶であること。そして、この前見た映画もそうでしたが、「結局人間は皆死ぬ」ということ。過疎化や無医村という問題よりも、私は「彼なら、母をどう死なせたか」というセリフにものすごく強い印象を持ちました。最初のおじいさんのシーンも、おそらくその一部だったのでしょう。笑いの中にある諦め、そして苦労して村を出て行った子供たちへの複雑な感情、単純に無医村に医者をばら蒔けばいい、というのではなく、すごく根深い問題なんだろうなあと思ったのでした。

去年見てたら、おすすめの1本に加えました。タイトルから想像するような単純な感動ドラマではないところが二重丸。

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