2010年3月1日

[exhibition]没後400年 特別展 長谷川等伯

東京国立博物館で開催中の長谷川等伯展に行ってきました。いつも特別展は3ヶ月くらいの長い期間行われて、中だるみ期間に行けばやや空いてたりするものですが、今回の展覧会は東京では25日という超短期間な展覧会ですので、見たい方はお早めに。ただ、私が行った土曜日の朝は雨ということもあったのか、入り口でやや待たされましたが、入ってしまえばそれほどの混雑でもなく、国宝もじっくり見ることができる程度の入りでした。

私の中で等伯というと、襖や屏風に描かれた絵で、しかも水墨画の印象が強かったのですが(実際、ポスターの絵も『松林図』ですし)、それは東博が所蔵しているのが『松林図』で、単に水墨画の展覧会や国宝の展覧会というと、それを出していたから、という東博による刷り込みだったことが判明。初期に北陸で描いていた宗教画は綺麗なカラーですし、京都のお寺が所蔵する立派な屏風は永徳のような金色使い。今回真筆と初鑑定されて出品されてる個人蔵の『花鳥図屏風』も金碧画です。目玉のひとつである圧倒的な大きさの『仏涅槃図』も鮮やかな色使いで、これも等伯なのかと思いました。

ただ、彼の特徴である余白の空気感と、それが感じさせる奥行きが、徐々に強く現れて行く様を見るのは、なかなか面白いものです。やっぱり後半に展示されている後期の屏風類、襖絵が彼の代表作だと思いますし、才能ある絵師が、京都に上洛し、そして権力を持つ寺の庇護を得て成長していけたのは、等伯自体の人徳だったのかもしれません。

なかなか見ごたえのある展覧会でした。おすすめです。

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