遷都1300年の奈良

もう数年前から2010年は遷都1300年だからという話は聞いていて、その年になったら絶対奈良行こうと思ってたんですが、最初はとりあえずゴールデンウィークにしようと思ってたんですよね。ところが、誰も考えることは同じなようで、奈良周辺で宿が全く取れなくて、思い切って平城宮跡が公開される初日に行くことに。

京都から近鉄特急に乗って、大和西大寺で降りたのですが、この遷都祭は奈良にとって正に「国をあげて行われるお祭り」のようで、気合の入り方が違います。駅から平城宮跡まで道わかるかなーと思っていたら、道中ずーっとスタッフの人たちが立っていて、迷う余地なし。初日の土曜日は、まだ時間が早かったからか、それほど人はおらず、スタッフの人のほうが目立つ感じでした。

私の中で目玉は復元された大極殿と、以前に来たときはまだなかった朱雀門だったんですが、なんかパビリオンみたいなのが2つほどあったらしいですね。歴史館のほうは近づくこともなかったのですが、その整理券が大人気でした。何かやりたい人は早めに行くとよいかも。ただ、私のおすすめは、遺構展示館です。発掘した部分をむき出しのまま建物の中で展示してて、どんなふうに発掘が行われたのか、ここに何が建っていたのか、想像させるのが良いですね。



もちろん、復元されていたり、いろんな出店が出てるのは朱雀門周りと、大極殿の外辺りだけなので、大部分は以下のような荒地です。



第二次朝堂院の庭のところで、なにやら踊りの練習をしている集団がいました。風に乗って、「大仏!阿修羅!」と叫んでいる指導の人の声が聞こえます。きっと大仏役、阿修羅役の人がいるのでしょう。そしてその後にもう一つ何か叫んでいるのですが、最初よく聞こえなかったそれが、近づくにつれ「鹿!」だということに気づきました。大仏と阿修羅と鹿が出てくるダンス。どんな出し物なのか、とても興味深いです。その大仏阿修羅鹿ダンスの練習の声を聞きながら、東院庭園から朱雀門を周り、再び佐伯門から大和西大寺の駅に戻ってきました。一周だいたい7キロ、展示を見ながらだとゆうに2時間の行程です。



その他、遷都1300年祭にあわせて、各地特別拝観が行われています。普段は入ることのできない頭塔を見たり、今秋から長期の解体修理に入る薬師寺東塔を見学したり、唐招提寺はちょうど花の季節で綺麗でしたし、もちろん、国立博物館では大遣唐使展もあります。秋にはまた違う特別拝観などもあるようで、もう一度くらい行ってみたいなあ。

そして、近鉄特急には、輪行袋に入れた自転車が十分おけそうな荷物置き場がありました!奈良は自転車道も整備されていますし、2日間、結構ローディを見かけましたので、次は自転車持参か?

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