2010年5月22日

[movie]グリーン・ゾーン

原題: Green Zone
監督: ポール・グリーングラス
出演: マット・デイモン/グレッグ・キニア/ブレンダン・グリーソン/エイミー・ライアン/ジェイソン・アイザックス/ハリド・アブダラ/イガル・ノール

アメリカはイラクに大量破壊兵器があるという情報のもと、イラクを攻撃しあっというまに中心地を占拠した。約10km四方の安全地帯をグリーンゾーンはグリーンゾーンと呼ばれ、イラクの今後の統治について議論が交わされていた。一方、METの隊長ロイ・ミラーは、大量破壊兵器の所在情報を受け、その場所を確認しにいく。しかし結果は空振りばかり。不審に思ったミラーは、中東情勢に詳しいCIAのエージェントと共に情報源を探ろうとする。

予告編を見たときは、ただのアクション映画だと思っていたのですが、全然違いました。「ハート・ロッカー」よりも現実的で、痛烈にアメリカのグローバリズムや、押しつけの民主主義を批判します。自分たちが絶対的に正しいと考える彼らは、その国の習慣や人々の感情を無視して、「アメリカのシステム」を持ち込もうとするのですが、それがイラクでの失敗の一因だったのではないかという問題を投げかけます。同時に、そもそもイラク戦争は正当化できたのかという重要な問題も提示します。大量破壊兵器保持が発端となった戦争ですが、肝心のその兵器がいまもって見つからないのです。間違った思いこみから他国を攻撃し、自国民にまで損害を与えたことを認めることができないアメリカ。戦争前のイラクの状況が全く語られない点では、アメリカに対して厳しすぎるという見方もできますが、戦争の虚しさや、他国を啓蒙しようとすることの傲慢さをよくあらわしているとも思いました。

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