2010年7月10日

[exhibition]奈良の古寺と仏像展

遷都1300年記念行事はまだまだ続いていますが、三井記念美術館では「奈良の古寺と仏像展」が開催されています。奈良を愛した歌人・会津八一の歌をちりばめながら、東大寺・法隆寺を始めとする奈良のお寺の重要文化財級仏像を展示しています。

全体として、並べ方が美術館だなあという感じ。以前も感じましたが、つい国立博物館ならどう並べるかと思っちゃうんですよね。仏像の流れとその意味よりも、造形としての面白さに焦点をあてているように思いました。特に面白いと思ったのが、五劫思惟阿弥陀如来坐像。形状の面白さは他とは一線を画してます。そして2体出ていた半跏思惟像はどちらもよかったですが、特に岡寺所蔵のものがかわいらしさが出てました。

五劫思惟阿弥陀如来坐像もそうですが、ひとつ、かなり古いと思われる作品で、飛鳥時代の様式とも全然違う感じの仏像があったのです。仏像というより、西アジアの人たちを思わせるような顔で、説明も「飛鳥時代よりも古いのでは」といった曖昧な書き方だったので、詳細は不明なのかもしれません。いわゆる仏像の流れを説明する展覧会では出てこないような作品で、美術館で行われる展覧会ならではとも言えます。

仏像はやはり人を呼べるのか、いつもと比べても混んでました。今日はお天気がよかったこともあるのかな。会津八一も常宿としていた日吉館が完全に廃業して15年、その建物も老朽化から昨年取り壊されたそうですが、今もきっと仏像や、長い歴史を持つお寺は、人々を惹きつけるのでしょう。

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