2010年10月6日

左と右

私はもともと左と右を混同している人間です。どうしてか分からないのですが、右を左と勘違いしたり、左を右と勘違いしたり。私は少なくとも地図は読めるのですが、この左右感覚の欠落によって、極端に道に迷うことがあることは否めません。前に自動車教習所で、私が左右が理解できてないことを瞬時に見抜いた教官に「左に寄ってねー、左はこっちだからねー」と指さして言われた話はどこかに書いたかと思うのですが、普段はともかく、左右を勘違いすることで生じる不都合は、たまに自分にとっても大きな不利益となる場合があります。

カナダはもちろん自動車は右側通行です。もともと左右が分からないから大丈夫と思っていたのですが、全然そうではありませんでした。私の左右感覚の欠落は、体感的なものではなく、思考の問題だったということに気づいたのです。「左」とか「右」とか言葉で言われてしまうと、どちらがどちらか分からなくなるのですが、体の感覚としては左右は理解していて、だから、感覚と実際の左右が違うことで、さらに混乱をきたしています。

全体が右側通行であることで、最初につまづいたのが、ストリートカー(路面電車)の乗車場所でした。東に行くんだから、こっちで待っていればいいと思ったのが、実は逆だったのです。それは地下鉄でも同じです。トロントの地下鉄はすごくシンプルで、南北をU字型に走る地下鉄と、Bloor通りを東西に走る地下鉄の2本が主な路線。大学の図書館から最も近いSt. George Stationは、島型のプラットフォームです。そこで南行きの電車を待っていたとします。地図上の南北に対して、北を向いていると南行きは左側のホームに来るわけですが、これは私の感覚からすると逆なのです。最初、どうして自分が地下鉄のホームの方向が覚えられないのか理解できなかったのですが、道路だけではなく、地下鉄も通行が左右逆だということにしばらくしてから気づきました。これがどうしても慣れません。いつか逆方向に乗るだろうと思っていたら、自分が東行きと思って乗った電車が、実は西行きだった(しかもしばらく気付かなかった)というミスを実際に土曜日にやってしまいました。

そして、助手席の場所。1ヶ月の間、私はそれぞれ違う人の車で3度間違えて、そして3度とも大爆笑されました。北アメリカでは日本車(とは言ってもみんな左ハンドル)は珍しくないし、しかもカナダは英連邦の国なので、島国の日本とイギリスが逆レーンであることは頭では承知しているのだと思いますが、素で間違える人間に出会ったことは無いのでしょう。最初は空港に迎えにきてくれた人の車だったので、頭でわかってたのに、頭で考えてしまったがために間違えたのですが、その後は頭でちゃんと考えて、さらに体で理解してから行動してたので、しばらく大丈夫だったのです。でも気が緩んできたのでしょう。電車を間違えたのも、助手席を間違えたのも、頭で考えずに体で行動できるようになった証なのかもしれませんが、ますます左右感覚の欠落に磨きがかかっているような気がしてなりません。

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