[travel]ナイアガラの滝

トロントに来て、まず最初に行きたかったのがナイアガラの滝でした。トロントからバスで2時間弱で行けるし、カナダといえばナイアガラの滝ってくらい日本では有名ですよね。というか、それくらいしか観光地を思いつかなかったというのが正しいんですが(笑)。そうそう、日本ではカナダの何が有名?って聞かれて、「ナイアガラのの滝」と「赤毛のアン」かなあと言ったら笑われました。こっちに来てすごく思いましたが、カナダにとっても日本は遠い国ですが、日本にとってもカナダって、もちろん名前は知っているけど、アメリカと同じようなものという認識しかないような気がします。

でもせっかくナイアガラの滝に行くなら、普段なら行けないようなベストなシーズンを選びたいと思っていたのです。多分夏がベストなんでしょうけれども、これからのシーズンならやっぱり紅葉だよな、と思って、ネットで確認しつつ紅葉のピークを待ってました。ナイアガラの滝はトロントよりも南にあるので、少し紅葉は遅いそうですが、今年は変な気候のせいもあってか、トロントと同じ程度か、やや早い感じのようでした。

お天気もよかったので、土曜日のバスを予約して、出発です。途中、高速道路で渋滞につかまり、多分嫌になった運転手が、通常ルートではない下道を通ったりしてたように思うのですが(そういうところはアメリカっぽい[笑])、無事ナイアガラのバスティーボに到着。VIAの駅(ここがカナダ最終地点で、橋を渡るとアメリカ)もあるので、少しは栄えた場所なのかと思いきや、ものすごく閑散としています。タクシーを使っても良かったのですが、歩いても30分程度だということで、カメラ片手に歩いてナイアガラの滝に向かいました。

川沿いの道は、B&B銀座です。たくさんの綺麗なお家が並んでいて、とても美しいです。アメリカへ歩いて渡ることのできるレインボーブリッジ(映画にも出てきた!)がみえてきて、その向こうに滝がちらちらと見えるようになりました。レインボーブリッジの橋桁の下をくぐると、目の前にアメリカ滝、そして向こうにカナダ滝。うおーたしかにすげー。



Maid of the mistに乗るか迷ってたのですが、ちょうど出発時間だったのと、なんか滝を見たら真下から眺めてみたいと思って、乗ることにしました。こういう観光地のボートの割に、ものすごく安かったし。渡されたポンチョ型の雨合羽を着て乗り込むと、アメリカ滝を見上げつつ、カナダ滝に向かいます。写真を撮ってみましたが、これ以上は霧雨の中にいるみたいになるので無理ですね。とりあえずナイアガラの滝の水しぶきを浴びるので満足。というか、これ合羽無かったらずぶ濡れでしょ。顔なんて洗ったみたいになったんですが。



その後滝まで散歩。ちょうど紅葉も良い時期で楽しめました。日本も山が多いから滝もたくさんある国だと思いますが、こういうスケールのでかさは、やっぱりアメリカ大陸だよなあと思います。繊細さというか、美しさという意味では日本の滝を推しますけど、圧倒的という意味ではナイアガラの滝に負けた気分です。他にも滝ふもとまで降りられるアトラクションみたいなのもあるのですが、もう滝の水は十分浴びたと思ったので、今回はパス。滝近くまで歩いて、写真を撮りました。



ちょうどお昼時だったので、カジノのあたりを散歩してお昼を食べることに。映画「ナイアガラ」を教えてくれた人とは別の人に「ナイアガラは、滝はいいんだけど、街は変な建物が多い」と聞いていたんですが、川沿いを散策している時には全然そんな風に思わなかったので、何が変なんだろうと思っていたんです。カジノのほうに曲がってその意味がわかりました。確かにこれは変だ。いわゆる場末の温泉街的イメージ。バブル時に大量にできた地方のアミューズメントパークとか、こういう雰囲気ですよね。カジノといい、こういう中途半端に昭和な建物が残っているところといい、ナイアガラの滝は古い観光地なんだということを改めて思いました。

バーガーキングもこんな感じに。



古いイタリアンレストランで不思議なスパゲティを食べ(ソースはすごくおいしかったんですが、スパゲティは茹で過ぎだと思った)、アメリカ側から見てみようとレインボーブリッジを渡ることにしました。歩いて渡ると6USドルかかると知っていたので、事前にパスポートと残っていたUSドルを7ドルだけ持って来てたんです。橋を渡って、やたらと暇そうな入国管理官のおしゃべりに付き合わされ、なんとか国境通過。



今、実はカナダドルとアメリカドルがほぼ1:1のイコールです。そういう目で見ると、アメリカ側のアトラクションの値段はちょっと安い気がしました。ただカナダドルで支払うと1割増なので、カードを使うかあらかじめUSドルを用意しておいた方がいいと思います。またカナダ側のレストランもUSドルで支払いできます。これも1CAD=1USDだったので、ナイアガラの滝周辺なら、今ならUSDを持っていればOKという気が。Maid of the mist(アメリカ側)なんかは、カナダ側よりも額面にして3ドルほど安いです。また、日光のあたりかたがアメリカ側からのほうが良いんですよね。逆光にならなくて。もし時間のある方は、ぜひアメリカ側に渡ってみてください。レインボーブリッジからのナイアガラの眺めも良いです。車で渡るのはあまりおすすめしません。ものすごい渋滞ですし、歩いたほうが早く着きます。ただカナダ→アメリカ→カナダで戻ってくる予定の方は、少し余裕を持って戻ってきたほうが良いです。カナダのほうの入国に時間がかかりました。



アメリカ側はカナダ側のようなカジノがあるわけでもなく、綺麗な公園になっています。



アメリカ側で散歩を満喫し、レインボーブリッジでふたたびカナダ入国。確かに国境なんですが、もう少し適当にできないものですかね。また指紋と写真撮られるし、面倒な事この上なし。思い切ってナイアガラの滝周辺だけ柵で囲って、カナダでもアメリカでもない場所にしちゃえばいいのに。テレビでも国境を行き来する観光客が減って、特にアメリカ側は商売あがったりだみたいなニュースをやってました。

ふたたび北に戻ります。川沿いを鉄道駅からさらに進むと渓谷に出ます。エレベーターで降りられるアトラクションもあるんですが、渓谷まで降りる道が別途あって、そこから渓谷まで降りてみました。なんか日本ではよく見るような山道で、どこかでこんな光景見たなーと思っていたのですが、底まで降りて思い出しました。去年行った北海道の半月湖そっくりです。そういえば、ここと北海道はほぼ同じ緯度でした。植生も似てるかも。





でも紅葉のシーズン的にはこっちのほうがベストシーズンでしたね。お天気がよかったのも幸いでした。またしても焼けたかも。。。

帰りは乗れる時間のバスにしようと思っていて予約してなかったのですが、バスティーボでチケット買ったら、なんとネット予約よりも5ドルも高かった。。。まあいいか、予約しちゃうと、時間が気になっちゃう人だし。

本当に歩き回ったので、久々に筋肉痛を体験しました。自転車に乗るようになってから、足は丈夫になったと思ってたのですが、ニューヨークと違ってアップダウンのある道をひたすら歩いたために、いつもと違う筋肉を使ったのでしょう。本当はナイアガラ・オン・ザ・レイクにも行ってみたかったんですが、また今度ということにします。

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