2010年12月19日

[movie]トロン:レガシー

原題: TRON:Legacy
監督: ジョセフ・コシンスキー
出演: ギャレット・ヘドランド, ジェフ・ブリッジス, オリヴィア・ワイルド, ブルース・ボックスレイトナーほか
2010年/米国/カラー・3D(IMAX)/127分

エンロン社のCEOであり、世界的に知られたコンピューター界のカリスマ・フリンは突如姿を消した。巨大な会社の最大株主として生きることになったフリンの息子サム。27歳になった彼は、フリンの血を受け継いだギークになっていた。ある日、フリンの盟友であり、プログラム「トロン」を書いたアランが、20年使われる事のなかったポケベルにメッセージが届いたと知らせてきた。事務所の鍵を出したアランは、サムに「行ってみろ」と促す。

約30年前に作られた映画『トロン』の続編。まずは前作を見ることをおすすめします。見なくても理解はできると思うのですが、細かいところで前作を本歌取りしていたりしますし、この20年間(前作が作られたのは1982年なので、実質30年)の世界の変化を映像から感じ取ったりするのにも役立つと思います。フリンのgrid世界はあくまでアナログ時代の頭で考えられた世界。それを逆手にとったジョークもなかなか良かったです。grid世界の創造主であるフリンと、彼のコントロールを超えてしまう世界とか、そこに深入りすればすごく哲学的な話にもなったかと思うのですが、そこはディズニー映画ですからね。ストーリーの中心はあくまで20年の時を超えて出会う父と息子の邂逅物語です。

でも、この映画の肝は、ストーリーを支える哲学でも、ストーリーそのものでもなく、1に映像、2に映像、3に映像。サムが言うように"I'm on the grid!"って感じ。物凄い臨場感。私は、エンターテイメントとしての3D映画は、従来の「映画」とは別物だと思ってます。同じ紙の上で表現するものであっても、油絵と写真の意味が違うように、従来の映画と3Dの映画は、その表現する目的が違うのではないでしょうか。だからすべての映画が3Dになる必要もないし、2Dの映画がなくなるとは思わないのですが、この映画は3Dじゃないと意味がない。前作の、アニメーションと映像を組み合わせて表現されてたシステム内部の世界が、ここまで「リアル」になったかと感無量です。それだけでも、古典的なSF映画の続編を(しかも上映当時、興行的には失敗した映画の続編を)約30年もの時間を経て3Dで作ったのは意味があったんじゃないかと思いました。

前作の感想で書いたとおり、『トロン:レガシー』を見た目的のひとつが、「カナダで"本場"のIMAX映画を見る」でした。トロントの映画館は、基本的にどこもスクリーンが大きくて、客席も入ったときにはどこまで上に続いているのか見えないくらい広いのですが(映画館ではいつも一番後ろの中央が良い私でも、暗くて怖かったので、最後方まで登れなかった映画館があるくらい[笑])、IMAXシアターは客席の広さ以上にスクリーンの大きさにびっくりしました。IMAXの場合まず画面の高さが違いますからね。ちなみに料金は、消費税(何度も言いますが13%)込みで$17.75。一般の映画より5ドル高いです。RealDの場合、一般料金+2ドルだったかな。でも5ドル分の価値は十分あると思いますね。

上映前の予告編は、5月20日公開予定(日本も同じ?)の"Pirates of the Caribbean: On Stranger Tides"。ジョニーが近い!顔に手が届きそう!そして、扉の影に隠れているところに、剣が刺さってきて顔の隣を突き抜けるというシーン、今までの作品でも同じようなシーンは沢山ありますが、3Dだと剣がこっちに突き抜けてくるんですよ。思わず避けちゃいました。これも3Dで見るのが楽しみですね。

東京(23区内はゼロでしたっけ)にもIMAXシアターできないかなあ。まあトロントでもダウンタウンでIMAX 3Dが上映できる商業シアターは2館(各1スクリーン)しかないんですけどね。

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