2011年2月1日

[travel]カナダの中のフランス「ケベック・シティ」

半年という滞在期間は当初十分時間があると思っていましたが、残りあと25日になってみると、全然半年が経ったという気がしません。あっという間に終わりが見えてきてしまいました。

ここは絶対行こうと思っていた都市のうち、最後まで残していたのがケベック・シティ。行くなら二度と行かないような真冬にしようと思っていたのですが、1月末にウィンター・カーニバルがあることを知り、それに合わせて行くことに。世界遺産にも登録されているこの都市は、北米唯一の現存する城郭都市で、日本で言えば京都みたいな雰囲気。建物なんかも保存することにこだわりを持っていて、マクドナルドさえこのハイソさ。



一方で、バリアフリーなんて言葉はありません。街の中心が崖の上に作られているために、上と下を行き来するのにはかなりの段数の階段を昇り降りする必要があります。そのひとつが有名な首折り階段。でも日曜日にパレードを見た後、ロウワータウンからアッパータウンへ昇る階段は、こんな段数ではありませんでした。途中で休憩したくらい。



もちろん上に登ってからも、うんざりするような角度の坂道が街全体に縦横無尽に走っています。坂道によっては急すぎて、道沿いの家の壁に手すりがついてます。ここの人たちは坂道発進が得意です(たぶん)。



というわけで、足腰にあまり自信の無い方にはおすすめできませんが、散歩するのが好きな方には絶対おすすめ。歩いているだけで楽しいです。こういう何気ない扉や窓がとっても好きなんですが、私。





1月に行こうと思う奇特な方におすすめなのが、夜の街歩き。多分クリスマスシーズンからこんな感じになるのだと思いますが、昔見た絵本の中の世界のようです。

普通に町中はもちろん



勝利のノートルダム教会のあたりも静かで綺麗です。



フェアモント・シャトー・フロントナックの裏にある公園も絶景ポイント(注:雪道注意。日本の滑り止めのない靴で登ろうとしないこと。この塀の上の部分は散歩道になっていますが、反対側はシタデルとの壁の間に大きなギャップがあり、一部雪庇状態になっていて縁が分からない部分もあります。もちろん日本のように落下防止柵とかついていません。)



首折り階段に降りる道路の横にあるモンモランシー公園は、セントローレンス川の眺めが綺麗ですし、



旧港側の眺めは、ちょっと工場萌えな雰囲気でした。



プチ・シャンプランは有名なので割愛。アルバムには入っています。

ご飯は、Aux Anciens Canadiensが美味しかったなー。16時から17時半までは、すごくお得なコース料理があるので、お昼を調節して早めに行くのがおすすめ。17時頃にはもう満席になってました(この時期ランチはやってない)。また、カーニバルの会場などで売られてる、"Maple taffy"(雪の上で凍らせるメープルシロップキャンディー)は有名だそう。私も食べてみました。

また、アルコール販売の制限が厳しいオンタリオ州と違って、ケベック州ではどこでもお酒が売れます。メープルシロップ専門店に行って、フレーバー系のシロップを試食させてもらったとき「このオレンジみたいなのは?」と聞いたら、「これはアルコール入ってるけどいい?」って聞き返されましたし、カーニバル会場内にも、そして街中にも、氷でできたテーブルと椅子、そして氷のグラスで出てくる「氷バー」があちこちに出店してました。



2日目は、たまたまミニホッケー大会の始球式(ホッケーの場合はなんて言うんだ?)に来ていた動くボナム君に会ってから、彼に合計3度会いました。まるでストーカー。



そして、馬車が観光用交通機関としてあちこちで見かけます。街の中には馬どめ用の棒が。この写真を撮るとき、この馬がカメラにとっても興味を持って、鼻を押し付けようとするので大変だったんですが・・・。



1日目にやたらと写真に撮ったフェアモント・シャトー・フロントナックの見学ツアーに参加して、鉄道会社がこのホテルを作ったときは、まだケベックシティに駅は無かったとか、実は"D-Day"(カナダに来て、ノルマンディー上陸作戦が、彼らにとってものすごく重要な意味を持つことを、嫌というほど実感した)がここで決断されたとかを学び、一部の部屋とか、チャーチルが好んで使ったダイニングルームとか、建設以来改装されていないホール(下の写真)とかの建物内部を、可愛い男の子に案内してもらいました。しかし、ツアーから戻って外に出ようとしたとき、約120年の歴史を持つこの著名なホテル内のカフェの入口に、「係りの者が案内しますので、お待ちください」の札が、フランス語、英語そして日本語の三ヶ国語で書かれているのを見つけてしまいました。トロントではまずありえない光景です。日本人がここには沢山いるようです。そういえば、初日に空港からタクシーに乗った時も、初めて「中国人か?」ではなく「日本人か?」と聞かれました。



前にも書きましたが、カナダは英語・フランス語が公用語です。これは表向きはかなり徹底したレベルでの「公用語」で、公的な刊行物はすべて英仏バイリンガルです。でもトロントは完全に英語の街です。フランス語を聞くのは、日本で英語を聞くのと同じくらいのレベルだと思います。よっぽど中国語のほうが通じると思うくらいです。でもケベック、少なくともケベック・シティは、完全にフランス語圏でした。道路標識、地図案内、「出口」のサイン、カーニバルのパンフレット・・・ことごとくフランス語です。城郭内を含む周辺地域は、観光地なので英語も通じます。少なくともお店の人は得手不得手はあっても英語を話します。でも挨拶はすべてフランス語、ボナム君もフランス語で話してましたし、カーニバル会場内のイベントアナウンスもすべてフランス語でした。国の中でさえ2つの異なる言語をそれぞれを第一言語とする人がいるからこそ、移民が受け入れやすいということもあるのかもしれません。

というわけで、ちょっとだけフランスに行ったような気分になった旅行でした。もしケベック・シティに行かれるときは、トロントと両方に滞在して比べると面白いと思いますよ。またオタワはその中間で、どっちつかずなのが逆に面白いかも。バンクーバーとかはまた全然違ったりするのかな。

1 件のコメント:

履歴書の添え状 さんのコメント...

とても魅力的な記事でした。
また遊びに来ます!!

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