2011年8月1日

[exhibition]空海と密教美術展

国立博物館で行われている密教美術展に行ってきました。個人的に鎌倉時代の動きのある仏像と、逆にもっと古い飛鳥時代くらいの唐様仏像がツボなので、この時期の仏像ってぱっと思いつかないのですが、空海を絡めてるので案外面白い展示になっていました。前半は空海が唐から帰国し、真言宗の祖になるまで。後半は真言宗系の寺が所蔵する国宝・重文級の仏像や、曼荼羅が展示されています。

以前チベット展で、チベット密教の仏像が、結構過激な形をしてたり、金や赤・青といった派手な色使いだったりするのが非常に面白いと思ったのですが、日本の密教はそういう発展をせずに、日本らしさが強く出てるなと思います。金を使っても、日本の湿気に耐えられないんですよね。だからなんとなく古色が出て、わびさびに融合されちゃってる感じ。国宝に指定されている神護寺の両界曼荼羅(高雄曼荼羅)も、今ではもう見る影もない感じですが、紫に金銀で描かれた仏像は、出来たばかりの頃はもっと鮮やかだったのではと思わせます。その一方で、象に乗った帝釈天(これがかなりイケメン)や、東寺の兜跋毘沙門天立像など、すごくエキゾチックな形状の仏像もあったりして、面白いです。

重文指定されてる飛行三鈷杵の言い伝えは、やりすぎだと思うんですよね。空飛んじゃうんですよ。お土産屋にも三鈷杵の形状をしている飾り物がありましたが、「これって空も飛べるわけ?」って聞きたくなったのは私だけじゃないはず。お土産屋と言えば、高野山のゆるキャラ、「こうやくん」グッズもありました。最近は何でもゆるキャラになるんですね。帰って調べてみたら「こうやくん日記」なんてものもありました。

空海筆の資料も出ていますが、それを見て弘法大師が三筆の一人だったことを思い出しました。字の上手い人は、こうして1000年後に見られても「すごいなー」って思われるわけで、羨ましいです。

日曜日の午前10時頃行きましたが、入場制限されるほどではなく、やや混んでるくらいの状況でした。若干忍耐力を試されるものの、全く見られないというほどでもなく、ゆっくり回る感じで2時間といったところでしょうか。ちょうど本館1階の14室には運慶関連の仏像が出ていますし、11室にも獅子に乗った仏像がありました。合わせて見るのもよいと思います。


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