2012年1月22日

[exhibition]没後150年歌川国芳展

歌川国芳の名前は、たびたび学外からの閲覧依頼で見ていたので、知ってはいたのですが、実際にその面白さを知ったのは、約3年前、ある浮世絵展で「源頼光公館土蜘作妖怪図」を見たときでした。構図の斬新さはもちろん、現代の漫画にも通じるような妖怪の表情の面白さに、「ああ、これが今の日本の大衆画に通じるのかあ」と感動したものです。近年国芳は特に見直されているようで、その後何度か国芳の展覧会、または国芳が出展された展覧会を見ています。

そして、今回は新発見の浮世絵も含めた国芳オンリーの展覧会。前期・後期とほぼすべての展示品が入れ替えられる展覧会が、森アーツギャラリーで行われると知って、是非行きたいと思っていました。12月に前期を、そして今日(1/22)、後期を見てきました。

没後150年歌川国芳展

前期は私が国芳に注目するきっかけになった「源頼光公館土蜘作妖怪図」、そして代表作のひとつと言える「相馬の古内裏」といった目玉作品が出ていました。国芳が好きだったとされる「金太郎」の絵も、後期の「金太郎鬼ヶ島遊」よりも、前期の「坂田怪童丸」のほうがよかったなと思います。あと前期に展示されていた「地獄図」も、全体を見るだけじゃなくて、細部のストーリーに見入ってしまう作品でした。会場の前半部分に展示されていた武者絵的なものに目玉が多かったのが、前期だったと思います。

後期の目玉は逆に後半。世情的な都合もあって(多分本人も好きだったんじゃないかと思われる)、動物を擬人化した絵を沢山描いてるのですが、「金魚づくし」は本当にかわいい。前期にも出ていましたが、後期に出品されているのは、近年新発見された「ぼんぼん」という図。他の8図もそれぞれ可愛らしいので、いつか全部が並んでいるのを見たいです。あまりに気に入ったので、12月に来たときには、従妹の子どもにあげるお年玉用に、ポチ袋を買ってしまいました。他にも猫の当て字のユーモアは、十分今でも笑えます。擬人画だけでなく、「竹に虎」など、動物を写実的に描いたものもすばらしいです。

どこかで紹介されたのか、まだ10時半頃だったのに、もう場内満員状態でした。是非国芳ワールドへ。浮世絵の見方が変わると思います。本当に面白いですよ。

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