2015年5月30日

[自転車]ツンデレ榛名山

Monthly Challengeも最終週になりました。あと2000mくらいなのですが、先週はどうしてもお相撲が見たくて山に行くのを諦めてしまいました。ダメですね。ただ、まだチャレンジ達成を諦めたわけではなく、本日も群馬県に行ってきました。上州三山のひとつ、榛名山。赤城山、妙義山には行ったことがあるのですが、榛名山は初めてです。正確には途中の伊香保までは行ったことがありましたが、榛名湖までは登ったことがありません。ちょうどツツジの季節で見頃だそうなので、高崎駅から榛名湖を通って戻って来る一周ルートを考えました。

榛名湖へ登るにはいくつかルートがあります。下りはメロディラインを通って伊香保へ降りるというコースを考えていたので、南側のルートを選択します。結局榛名山ヒルクライムレースで使う県道33号を登ることにしました。当初28号を考えていたのですが、ルートラボで線を引いたところ、平均斜度が9%とかいうありえない数字が出たのでやめました。ハルヒルコースは神社もあって、観光的にも面白そうです。

梅雨前の五月晴れ。雲ひとつない青空で気温もぐんぐん上がっていきます。高崎駅から県道29号を行き、ヒルクライムスタート地点である高崎市役所榛名支所に到着。群馬バスの営業所前に「計測スタート」の看板があります。もうこれ常設なんですね。


ここからが登り本番ですが、たまに出てくる坂が辛いくらいで、下りもあったりしてそれほど厳しくはありません。「これなら大丈夫かな」なんて思っていたのです。一の鳥居くらいまでは。一の鳥居は初心者コースのゴールです。確かにここまでなら初心者でも大丈夫。ヒルクライムというより、少し登りのある山サイクリングという感じ。


ここで残りの距離と現在の標高を見て、あれと思いました。峠まで8kmそこそこしかないのに、Garminさんの標高表示は500m。榛名湖は標高1000mを超えるはずです。ということは、ここからが坂本番かなと思いつつ登りましたが、榛名神社手前に少しきつい坂が出てくるくらいでした。榛名神社到着。


ハルヒルのおかげで自転車がたくさん来るのか、榛名神社周辺のお店の前には、これでもかというくらいバイクラックが置かれていました。ありがたいです。残り約4km。榛名湖ももう少しです。なんて思ったのが甘かった。ハルヒルのコースには、神社ゴールもあります。初心者と峠まで行く2コースではなく3コースにしている理由は、榛名神社を過ぎて理解しました。坂の本番は榛名神社を過ぎてからでした。

まず最初の坂がきつい。反対車線に斜度表示と思われる標識があったので通り過ぎざま振り返って見たら案の定「下り13%」標識でした。見なければよかったと思いました。私が九十九折の道路が好きなのは、カーブか直線どちらかが平坦になっていて、ある程度休めるからなのです。しかし、この道路はカーブも斜め、そして次のカーブまでの直線も斜めという最も厳しい設計でした。もう全線が箱根旧道の大天狗山神社前みたいです。なんでこんな道路を作ったのでしょう。名前も顔も知らない県道設計者に悪態をつきながら、そして何度も足をつきながら、ちんたらと登ります。ようやく天神峠に到着。天神峠にも茶屋やお店があるわけではないのにバイクラックが置かれていました。あ、ありがたいです。。。



ここから下ると榛名湖です。榛名湖はカルデラ湖なので、周りの峠のほうが高い位置にあるんですね。県道に沿っていくと、道の両側にはツツジが見えるようになってきました。緑の榛名富士も綺麗です。


そして、榛名山ルートのハイライト、メロディライン。伊香保側から来るとゆるい下りの直線なので、速度を抑えさせるために一定速度(ここでは50km/h)で走ると道路の溝の反響で音楽になるあれです。曲が「静かな湖畔」なので、複数台来ると輪唱っぽくなるのも面白いです。まっすぐな道に緑の山と赤いツツジが綺麗でした。


伊香保方向へ降りていくと、途中に展望台があります。横手山から日光白根山、赤城山まで綺麗に見える展望台。眼下には伊香保温泉街が広がります。


が、この展望台、ちょうどいいところに背の高い木が一本あって微妙なんですよ。切れとは言わないですが、なぜここに一本だけ?


伊香保温泉は、入り口のところで写真だけ撮ってみました。


道の駅よしおか温泉から利根川自転車道に入って高崎駅へ戻ります。利根川自転車道は両側から大きな木が陰を作ってくれているところが多く、川の風の影響もあってか暑いは暑いのですが、我慢できないというほどではありませんでした。今日は本当に暑い日でしたが、湿気がまだそれほど高くないのが助かります。

自転車道の脇に牧場があるのですが、馬がまどろんでました。通った時、黒い馬は白い馬に頭を乗っけて、白い馬は立ったままほぼ寝そうになっていたのですが、私が止まって写真を撮り始めたので、ちょっと緊張してこっちを警戒してます・・・でも眠そう。関係ないですが明日は日本ダービーですね。


お昼過ぎに高崎駅に戻ってきました。夕方から予定があって、今日はもともと半日で戻ってこられるルートを予定していましたから、榛名山なら半日で行けることがわかってよかったです。そして、榛名山のツンデレぶりにやられたサイクリングでもありました。

本日のルート

2015年5月18日

[自転車]日光いろは坂と金精峠越え

土曜日はお天気いまいちだったのですが、日曜日はお天気が良さそう。5月のマンスリーチャレンジに続けて挑戦です。今日は以前から行こうと思いつつも「いろは坂は厳しいんじゃないか」「距離が長いか?」と思って躊躇してた栃木ー群馬の県境コースを走ってきました。

宇都宮経由で日光線で日光へ向かいます。東武のほうが圧倒的に安いのですが、朝早く着くには浅草を5時台に出なくてはならくて、新幹線使っちゃいました。宇都宮まで東北新幹線、そこから在来線のJR日光線です。すでに世界遺産に登録されて10年以上が経過する日光、JRの日光線のホームは全体的にエンジ色のレトロ風装飾が施されており、日光に行く前の段階から旅の気分を盛り上げてくれます。大正時代に建築されたという日光駅も素敵。


自転車を組み立てて、日光の街を登っていきます。日光は子供の頃から何度も来ているのですが、世界遺産になってからは一度も来ていません。街が綺麗になって、おしゃれな建物が増えた気がします。とはいえ、全ての建物を入れ替えるには10年という月日はまだ短いのでしょう。たまに昭和を色濃く残す建物も残ってます。ただ、外国人にはそういう建物のほうが受けそうですね。駅前商店街的な場所を抜けると、神橋です。私の記憶の中の日光って、あまりお天気が良かったイメージがないのですが、今日はピーカン。空が青いからか、朱色の橋の下を流れる川は青く見えました。


いろは坂を自転車で登る人は多く、今までもたくさんのブログでいろは坂登坂物語を読んできました。多くの人が言うのが「馬返しまでがきつい」ということ。その馬返し、いろは坂が始まってからだと勘違いしていましたが、いろは坂の上下線が分かれるところが馬返しだったんですね。この棒が立っているところ。確かにここまでは直線的な登りが多く、交通量も多いので辛いと思いました。


で、実際のいろは坂はどうだったかというと、「拍子抜け」(笑)。だからといって20km/hで登ったりとかできるわけじゃないのですが、それほど厳しい坂が現れるわけではありませんでした。私自身が、もともとカーブの多い登り道路が好きなのもあるかもしれません。カーブは少し斜度があるけれど、直線はやや緩やか。休みながら登れるので楽な気がするのです。カーブのたびに高度が上がり、山も近くに見えるようになりました。新緑も綺麗です。


私の気持ちとしてはあっという間に明智平。


登ってきた道路を見下ろすと、確かに厳しそうに見えるのですが、案外そうでもありませんでした。


明智トンネルを抜け(明るいトンネルで怖くはありませんでした)、中禅寺湖へ。中禅寺湖も青いのですね!



日光の滝の中では個人的に一番好きな竜頭の滝も見学。


さらに登ると、戦場ヶ原に出ました。ここまで来ると向かい風が強くなってきてきついです。この日一番辛かったのは、戦場ヶ原の向かい風(そしてどこまでも続く荒涼とした風景の中の直線)だったかもしれません。


湯滝まで、少し厳しい登りがあります。いろは坂で楽した分、むしろ竜頭の滝から先に時折現れる登りが厳しいと感じました。湯滝は上から見学。


こんな大きな落差のすぐ手前で、鳥がのんびり水浴びをしていました。写真中央にいるんですが、わかりますか?


湯ノ湖畔のレストハウスで水を補給し、金精峠に向かいました。ここから峠まで約5km、標高差350mという、本日最も厳しい坂道が続きます。冬季は閉鎖されるこの辺りは、冬はかなり積雪するのでしょう。あちこちに雪崩、山崩れの跡があって、道路をそこに無理矢理通しているという感じがしました。綺麗な路面とそうでない場所が交互に現れ、妙に綺麗に補修された法面が見えると、「ああ、ここ崩れたのかなー」と思ったりしました。雪崩に乗ってきたのか、大量の折れた木の幹(枝ではない)が積み上がってる場所もありました。かつては有料道路だったこの道路、有料ならともかく、一般国道だと維持が大変だろうなと登りながら余計なことを考えます。そういう余計なことを考えていないと厳しい坂に心折れそうになります。正面に、山頂の下から一気に崩れたんじゃないかと思われる山が見えてきました。あれが金精山です。昔から修験道の修行場として使われていたとか。厳しい山容です。そして目の前の山の中腹に道路が見える(T_T)。


えっちらおっちら登っていくと、「真向かいにまろやかに高々と聳えているのは男体山であった。それと自分の立っている金精峠との間の根がたに白銀色に光って湛えているのは湯元湖(筆者注:湯ノ湖?)であった」(若山牧水『みなかみ紀行』)という牧水の言った通りの景色が広がります。間もなく峠、いやトンネルです。



金精峠は古い峠ですが、金精トンネルは1962年開通。それほど古いトンネルではありません。全長755mと長いのですが、トンネル自体も新しい上に明るいため、それほど怖さは感じませんでした。トンネルを抜けると群馬県です。



トンネルを抜けると長い下り!のはずでしたが、菅沼で少し登りがあるんですよね。こういう下りの中の登り返しって、一番足にきます。そしてお腹もすいてきました。菅沼茶屋で何か食べようかと思ったら、オートバイが駐車場に溢れてて断念。それなら丸沼高原でお昼にしようと下ったのに、なんと夏季の営業は5月30日からでした。。。この辺りの山はまだ「夏」ではなかったのです。また、ここまでの下りの途中、スノーシェッドの間にトンネルという箇所があり、このトンネルが全く予期しておらず、また真っ暗だったのもあって最も怖いと思いました。本日のルートはトンネルは少ないルートですが、やっぱり強力なライトは必須です。

白根温泉のあたりで「手打ちうどん・そば」という幟が見えたので停まりました。「川のほとり」という茶屋だったのですが、これがとっても美味しいうどんを出してくれて感動。若干高いのが玉に瑕ですが、こんな山の中だから許しましょう。おじさん・おばさんともいい人で「沼田行くなら途中に吹割の滝があるよ」とか「温泉なら、すぐ上にある日帰り温泉がいいよ」とかいろいろ観光スポットを教えてもらいました。白根温泉にも後ろ髪引かれたのですが、下り基調とはいえ沼田までまだ30kmあります。ここでお風呂に入っても再び汗をかいてしまうからと、先に行きます。

吹割の滝の前を通るのは2度目なんですが、いまだ滝まで下りたことないんですよね。クリート付の靴でも大丈夫かしら(笑)。あと自転車を連れていくのは難しそうなので、どこかに自転車を置かないといけないのも問題です。というわけで、今回も少し先の橋から川の流れを眺めました。同じアングルで紅葉の時期も撮影してみたいです。



吹割の滝を出てしばらく行くと、最後の上りが始まります。椎坂峠です。厳しい峠道は現在は旧道となり、真新しいトンネルが開通しています。もう脚が残ってない私はトンネルを選択しましたが、明るい道路で自転車でも問題ありませんでした。吹割の滝側からは下りになりますので、その点でも気が楽です。ただ、交通量は多いトンネルのため、余裕があるなら峠を通ったほうが良いかも(参考:椎坂バイパスができる前に沼田市街地側から峠越えした時のエントリ)  

トンネルを抜けてすぐ白沢の道の駅の看板が見えてきました。そこを左折。うどん屋のおじさんがもう一つ提案してくれた、白沢の道の駅にある望郷の湯へ行きました。大人560円(2時間まで)です。露天風呂の眺めも、休憩所の眺めもよくておすすめ。さっぱりして出てくると、正面に上州武尊山が見えました。まだ雪が見られますね。望郷の湯の裏(露天風呂側)には、谷底を流れる片品川を隔てて昭和村と赤城山が見えます。



そのまま沼田駅までひたすら下って輪行して帰りました。上越線で高崎駅まで行き、高崎から新幹線。ところが、一番乗り継ぎが良かった新幹線が金沢から来る「はくたか」だったんです。以前は最も空いてる長野新幹線をあえて選んでたのに、なーんと到着前から「大変混雑しているとの情報です。指定席の通路もご利用ください」というアナウンスがありました。到着した新幹線は、デッキまで人が溢れていました。とはいえ、新潟方面から来るのは輪行に向いていないMaxだったので、迷惑ながらも自転車とともに乗りましたよ。まあ一応置く場所はあったんですが・・・。座ってる人は七味唐辛子の袋を、立っている人は軽井沢のホテルの引き出物を持っていたので、御開帳やら結婚式やらが重なっていたのでしょうか。大宮で座れましたが、いずれにせよ御開帳が終了する5月末までは混雑しそうです。

というわけで、5月のClimbing Challengeは半分終了。あとは土日の天気によるかな。

本日のルート

2015年5月14日

[exhibition] 「鳥獣戯画─京都 高山寺の至宝─」展


子供の頃、教科書で誰もが見たであろう鳥獣戯画。京都の高山寺所蔵の資料ですが、実際は東京と京都の国立博物館に寄託されています。朝日新聞文化財団の助成で4年をかけて大修復、7年ぶり(前回は東博ではなくサントリー美術館で公開)に東京・京都にある鳥獣戯画4巻が一度に特別展で公開される事になりました。前売り券を買って公開を待っていましたが、いざ公開されたら大人気(詳しくはTwitterの混雑状況)。連休中は諦めて平日に行ける日を考えて、木曜日に行く事にしました。

午後から予定があり、時間が読めない行列に並ぶことができないと思っていましたから、開館時間に入れるように早めに行きました。なんとか開館時間に入れる最初の組に入ることができ、中に入ると、まず行列する鳥獣戯画の甲巻から見に行きました。展示場所は第二会場の(つまり本展示会場の)最後です。全ての展示をすっとばして最後の展示を見るのは気が引けますが、そんなことは言っていられない、この行動は正しかったとあとで思いました。そのお目当ての鳥獣戯画ですが、第二会場の中でもやたらと長い通路を通って本当に最後です。朝早くから大勢が並んだのはその甲巻をさっさと見るためなので、前にいた人たちも皆そこにいました。鳥獣戯画の最も有名な巻です。水遊びをするウサギや猿、弓の勝負をするウサギとカエル、どれもユーモラスでとても可愛らしい。最も有名なカエルとウサギが相撲を取る図の部分は後期展示(5/19〜)です。その部分は写真で展示されています。

再び第二会場の頭に戻って(乙以下を見るには、会場の入り口から入り直す必要があります)、今度は乙丙丁巻のほうへ。こちらはそれ程混んではおらず、一日中特に待ち時間なく見られたようでした。確かに筆跡が全然違うのです。甲巻はとても細かいのですが、特に丁巻は大胆という印象。私が子供の頃は「鳥羽僧正筆」と言われてたと思うのですが、その説は現在は否定され寺院の仏教絵師、もしくは宮廷絵所の絵師という2説が有力だそう。知らなかった。

さて、この謎の絵は一体誰が描いたのか。鳥獣戯画を所蔵する高山寺に伝わるお宝や同時代の絵にそのヒントが隠されているようです。改めて展示の頭から見ていくために第一会場に入ります。誰も彼もが鳥獣戯画を目当てに来る(しかも長時間の行列で足止めされる)ので、開館直後の第一会場はほとんど人はおらず、本当にゆっくり見られました。東博の平成館で行われる特別展は、ここまでの人気ではなくても普段も混雑しているので、逆にここまで人のいない展示室で展示を見られることに興奮しちゃいました。

最初に展示されているのが白描図像(密教図像)。あとの第二会場でも別の展示物が出ていますが、この白描図像の描かれ方に鳥獣戯画との類似性が見られるということから、仏教絵師説が言われているそうです。面白かったのは「阿弥陀鉤召図(あみだこうしょうず)」。「あらゆる衆生を引き寄せ済度するという阿弥陀如来の本願に基づき行われる密教修法「阿弥陀鉤召法」の意義を戯画的に描いたもの」(文化遺産オンライン)だそうですが、召されるのを嫌がる僧を阿弥陀如来が首に紐をかけて引っ張り、それを観音菩薩が「ほれ行け行け」とばかりに後ろから押し、勢至菩薩がその様子を指差して笑うという、なんとも戯画的な絵です。私は『聖おにいさん』を思い出しましたが、そう思ったのは私だけじゃないはず。この絵は高山寺に伝わっていた可能性も高く、鳥獣戯画成立との関係も指摘されています。確かに今回展示されている丙巻の首引きをしている様子に通じるものがありますし、勢至菩薩の笑う様は、ウサギとカエルの相撲を見ながら笑うギャラリーにも似てる気がします。

また今回の展示、すごく面白かったのが展示説明の一番上に書かれた一行説明。遊んでるとしか思えない笑える説明があります。例えば2部屋目に展示された剥落の激しい明恵上人像の説明に「くもりなき眼で明恵を探してください」とか、第二会場入ってすぐの善妙神立像には「龍となってあなたを護りたい」とか書かれてます。気づいてからはその一言説明を熱心に読んでしまいました。展示を見る方は是非パネル上部の一言説明にも目を向けてあげてください。あ、善妙と華厳宗の祖・義湘の物語が描かれている「華厳宗祖師絵伝 義湘絵」は5/17(日)までの展示です。後半は「華厳宗祖師絵伝 元暁絵」になるそうです。

他にも高山寺で昔行われていた栂尾開帳という行事に使われた動物彫刻、明恵上人が敬愛する善財童子、可愛らしい動物の絵が描かれた上人像、その上人像の元になっていると思われる羅漢像など、鳥獣戯画成立と関係がありそうな(いや無さそうな?)様々な絵画、彫刻が展示されています。どれもこれも面白い。明恵上人は戯けとか笑いのわかる僧侶だったのかもしれません。第二会場ではそのまとめとして、仏教絵師説、宮廷絵所の絵師説が説明されています。最後の鳥獣戯画全4巻の展示はもちろん必見ですが、乙丙丁巻手前にある断簡展示も面白いです。多くは甲巻からはぐれたものなのですが、ウサギと猿が競馬ならぬ競鹿をしており、可哀想に落鹿?した猿を仲間が「大丈夫か?」と心配している様子、可愛らしいネズミの後ろ姿など、見どころ満載です。

3度目の第二会場前半で、なるほど鳥獣戯画の謎は面白いなと思ったところで終了。後半の鳥獣戯画はすでに見たので通り過ぎて外に出ました。すると甲巻を見るための行列が2階中央の広場にまで到達していました。平成館で特別展を行う場合は中央の広場に展示グッズの販売所が開かれるのですが、今回はそこ全体がディズニーランドのような行列待機所になっていました。鳥獣戯画展は昨年すでに京都国立博物館で開かれているので、その際の大行列を考えてこの配置にしたのでしょう。目玉の鳥獣戯画甲巻が第二会場入ってすぐではなく、一番最後に展示されているのも、行列を外につなげるための苦肉の策だったのかもしれません。ではグッズ売り場はというと、平成館と本館を結ぶ通路は現在改修中で通ることができません。その通路手前の広くなったところにグッズ売り場が展開されていました。

なお、本物は混雑でじっくり見られなかったという方は、本館2階の特別1室で明治時代の文化財調査(壬申調査)の際に模写された鳥獣戯画を見ることができます。特に甲巻は全場面を見ることができますので、本物は雰囲気を味わって、中身をじっくり見るのは本館でというのもありだと思います。他にも焼失してしまった高山寺仁王門の写真(しかもステレオ写真!)など貴重な資料もみられます。

さて、鳥獣戯画の混雑具合ですが思っていた以上のものでした。ちなみに11時過ぎに平成館を出たときの外の行列はこんな感じ。池には鳥獣戯画の中に出てくる動物たちが配置されてます(中央のうさぎ?の足はスケキヨか?)。


博物館入り口外の看板によると、平成館に入るまでの待ち時間が80分、甲巻を見るための待ち時間が100分となっていました(3時間か・・・)。私が写真を撮っている間にも、この看板を見て諦める人もいましたよ。相当の気合が必要です。並ぶ方は、水と日傘や帽子などお忘れなく。列途中に給水所が出てるような状況です。


2015年5月10日

[自転車]再び箱根周回

3月にチャレンジしようとしていたStravaのMonthly Climbing Challengeは、情けないことにその後風邪をこじらしてしまい、あえなく撃沈。5月のClimbing Challgeは、5/9〜5/31まで6000m登るというものです。ちょっと厳しいけれどもこの時期の山は緑が綺麗なので再び箱根周回からチャレンジ開始してみます。

人気の山で、あちこちから登れるルートがある箱根山は周回して標高を稼ぐのにはもってこいの山。今回も湯河原から椿ラインを目指します。3月に来た時はまだ寒かったですが、今は登るのにちょうどよい気候。藤の花があちこちに見られて綺麗です。


今回はせめて前回の自分を超えようと頑張りました。結果、12分ほど時間を短縮して大観山到着。ただ、残念ながら富士山は少しだけ見えてるだけ、の状態でした。


ただ、芦ノ湖方向へ下っている間に、ちょっとだけ見えてきましたよ。


この時期の箱根は、つつじが綺麗なのだそうです。ホテルの庭にはつつじを美しく配置した庭もありましたし、あちこちの生垣にもつつじが使われています。


そして、意外な驚きだったのが、ススキで有名な仙石原はグリーンシーズンは別の意味で美しいことでした。むしろ私はこの仙石原のほうが好きかも。


国道に出て宮ノ下方向へ下ります。仙石原に行く途中でも大涌谷の煙は見えていたのですが、138号を下っているときには大涌谷のくろたまご館まではっきり見える場所があって、おお、煙吹いてるなーと思いました。ただ、普段は気にしていなくて見てなかっただけで、いつもよりも多いのかどうかはよくわかりません。大涌谷周辺には避難指示が出ていて、ロープウェーは全休、道路も大涌谷に通じる部分だけ通行止めです。ヘリがやたらと飛んでいるのと、あちこちでテレビ局のワゴン車を見ることがいつもと違うところでしょうか。今日はGW後初めての土日で、例年もこんなものなのかもしれませんが、普段の日曜日の箱根を考えると、やや空いている感じがしました。


今回もお昼はやまひこ鮨です。つまりお気に入りです。1000円で美味しい海鮮丼が食べられるのが最高です。お腹いっぱいになったところで宮ノ下まで下りて、今度は国道1号を登ります。途中、蓬莱園の前で真っ赤になったモミジ?を見ました。つつじも綺麗だったのですが、黄緑の若葉の中に赤くなった木がとても綺麗だったので思わずカメラを向けてしまいました。傷ついちゃったのか、それともこの時期に紅葉するタイプなのかしら?


一国最高地点を過ぎて、旧道へ。そして今回も天山でお風呂に入って戻ってきました。天山から下っているとき、道路に下りてきた鳥。最初ツバメかと思ったのですが、よく見たら羽が鮮やかな青なんです。なんとカワセミでした。こんな道路にも下りてくるんですね。

さて、今月こそチャレンジを終了することができるでしょうか。例年にない速さで台風来てますけど・・・。

2015年5月4日

[自転車]自転車と鉄子の旅 (4) 鷹狩山と北アルプス展望

(3)から続く

2日目の案もいろいろあったのですが、今回は「宿泊して今まで行ったところの無いルートを」がコンセプトだったので、以前から行こうと思いつつも行けていなかった鷹狩山に登り、大町市をぐるっと巡るルートを考えていました。

長野から自走するのではなく、まずは明科駅まで輪行です。本当は6:31発の篠ノ井線普通列車で行く予定だったのですが、輪行袋を担いでいく必要があったので少し早めに出たら6:09の特急しなの2号に乗れてしまいました。想定よりも1時間早い出発となりましたが、この日は午後から雲が多くなってきたので、これは後で考えると正解だったかも。

というわけで、明科駅で自転車を組立てます。


駅前の通りを池田町の方へ降りていきました。特急の車窓からも綺麗に見えていた北アルプスの山々、犀川を渡るところで前方にどんと見えてきました。今日は景色も期待できそうです。


県道51号を暫く行くと、田んぼに水がはられている場所もちらほら出てきました。田に雪をかぶった山が映ってとても綺麗です。農繁期に入ろうとするこの時期は、GWだろうが、祝日だろうが農家には関係ありません。どの田んぼでも代掻き真っ最中でした。


51号が直線過ぎて、しかも微妙な上り坂で精神的に少しつらくなってきた頃、県道274号へ右折です。この道路、いきなり8%近い登りが続くのですが、その分一気に景色が良くなります。


成就院への分岐地点に、立派な木がありました。青葉になった桜かなと思ったのですが、後で見るとちょっと違うような気も。


反対側の山も若葉が眩しいです。


途中から大峰高原へ登る林道?に入っていきます。ルートを引いていたときは、本当にこのルートはロードバイクでも大丈夫なのか心配でした。しかし実際に走ってみると厳しいのはアップダウンだけで、舗装は綺麗だし、何より景色が良くて最高のルートです。

カミツレ研究所前の広場にはまだ花の残る桜が。


そして大峰高原の七色カエデ、何度も秋に来ようと思っていて来れていないのですが、今度は秋に来てみたいです。


たんぽぽがじゅうたんになっているところも


大峰高原内の桜はもう葉桜でした。どれが桜なのかもうわからない状態。ただ、どこからともなく花びらだけが散ってきていて、道路が白くなっていました。大峰高原にある日本デジタル研究所研修センターの立派な建物を過ぎると、眺望ポイントが突然現れます。


そこからしばらくは下り基調。県道55号をまたいで、再び林道?に入ります。この林道に入る入口がすごかった。55号を少しだけ下って見えてくる分岐先の上り坂は、昔ドリフのコントで出てきた坂上の家みたいな感じ(分かる人だけわかってください)。ブレーキを全くかけずに下り、そのままの勢いで上りきろうとしましたが、無理でした(笑)。林道から「←鷹狩山展望台」のところで左折。ここから今日一番の厳しい登り約2キロ。何とか登り切ると、鷹狩山山頂に到着します。


ここはすごいです。とにかく登りが辛かったので、目の前にこの光景が現れたら、「登ってきてよかった!」という思いしかありません。


改めて見ると、平地からいきなり2000〜3000m級の山が生えている北アルプスってすごい。

途中の分岐を行きとは違う方向へ曲がり、県道497号に合流。そのまま美麻方向へ北上します。深行方向へ左折し、中山高原へ。以前、陸郷の桜を見た時に中山高原を通ったことはあるのですが、4月中旬だったために菜の花は咲いていませんでした。今回はその菜の花が目当て。


こちらは菜種油のための菜の花。これだけ咲いていると、「菜の花の匂い」がしますね。

前回来た時にお昼を食べた農家カフェは、11時openと書かれていましたが、訪れる人が多いためかできるメニューから出しているようです。「ご飯も食べられますか?」と聞いたところ、日替わりなら大丈夫とのことだったので、まだ10時半でしたがお昼にすることに。下の写真にサラダと食後のコーヒー(ちゃんと淹れてくれるので美味しい)がつきます。ここのご飯結構好き。


待っている間、置いてあったフリーペーパーを見ていたところ、松本のお店の情報しかないことに気づきました。この辺りは長野に出るには山を越えるしかありません。一方で松本は国道で一本です。電車の場合は松本までは大糸線で一本、長野へはそこから篠ノ井線に乗り換える必要があります。つまり大町市や安曇野、池田町辺りは「松本勢力域」なのだなと思ったのでした。

さて、補給も済んだことだしと、県道33号へ出て美麻から白馬へ向かいました。県道33号は白馬から長野方向へは何度も通っているのですが、今回は初めて逆方向から走ります。いつもは美麻トンネルを迂回する旧道を通りますが、こちらからだとかなり厳しい登りになる上に、広い県道を横切って右折しなければならないので、美麻トンネルを通過することにしました。しかし約1kmのトンネルはやはり怖かった。道路が広いために自動車は速度が出ているし、路肩はほぼゼロ、左端に何故かコンクリートブロック片が落ちてたりと気が抜けません。トンネルを抜けたときは生還した、という気分でした。

白馬に出ると、まず目についたのが傾いた大きな屋根。県道33号は昨年11月の地震で被害の大きかった堀之内地区、三日市場地区を通ります。この辺りの冬場は雪でどうしようもないのでしょう。まだ家屋自体も復旧が進んでいないようでした。道路は通行可能ですが、地震の影響で段差ができていたり、路肩に隙間が開いていたりする場所もあり、工事もあちらこちらで行われています。早く元通りになることを祈ります。

交通量の多い国道には出ずに青木湖へ向かいます。青木湖の一本桜を見ようと思っていたのです。4月30日頃の情報では満開となっていたのですが、ここ2日の夏日の影響であっという間に散ってしまった模様。完全に葉桜でした。対岸に少し花の残る桜がありましたが見頃過ぎ。今年はとにかく桜の足が速いです。


中綱湖にも行きましたが、ほぼ葉桜になってました。ちょこっと残ってるのがあるかな、という程度。これはまた別の機会に。


木崎湖は通ったことのない対岸道路を走ってみました。すぐ上の小熊山から飛ぶパラグライダーがたくさんいました。


対岸道路は細いものの、車の通行も少なく舗装も綺麗で走りやすいです。交通量が多く通行しにくい国道の抜け道として使えそうです。


今日はこのまま帰るので、最後に大町温泉郷へ。薬師の湯という日帰り温泉施設があるので、そこに寄りました。場所柄登山客が多いのか、ザック置き場がありましたよ。次は是非ロードバイク用ラックをお願いします。


薬師の湯は旧館と新館に分かれていて、どちらも自由に入れます。旧館のほうに行くと大きく「体験入浴」と書かれていたので、一体何の体験なのかとビクビクしながら入りましたが、いろいろな泉質の温泉を体験できるという意味だったようです。懐かしい感じのタイル貼りの広い浴室で、これはこれで趣があります。

新館はよくある日帰り温泉。元々薬師の湯の源泉は単純温泉だそうなので、こちらが源泉に近い感じでしょうか。早い時間帯だったのに、案外混雑していました。

黒部ダム↑という案内看板に後ろ髪ひかれつつも、信濃大町駅方向へ。最後に農具川沿いに市民の方世話をしているという芝桜の公園を見てきました。


芝桜というと、秩父の羊山公園が有名です。あれを思い浮かべるとまだこれからではありますが、こちらは背景が北アルプス。武甲山とは違います。広がっていけば、新しい名所になるのではと期待させます。

信濃大町駅から輪行で長野駅に戻り、そこから新幹線です。信濃大町からは、昨日ナイトビュー姨捨として乗ったリゾートビューふるさとに乗車。最後尾を取ったつもりだったのに、なんと松本まではそこが先頭でした。展望室に一番近い場所なので、展望室の空いてる場所に自転車を置かせてもらいました。

松本からは座席を回して逆方向に。車内販売が来たので、昨日メニューで見て気になっていた「桔梗信玄餅アイス」(290円)を注文。すぐに持ってきてくれました。


ハーゲンダッツの華もちきなこを想像していたのですが、もうちょっと粉っぽい感じ。味は確かに信玄餅でした。

リゾートビューふるさとは、C,D側がアルプスの展望が綺麗です。ただし、姨捨の景色はA,B側です。参考まで。

最後は長野発19時のかがやきに乗車。全席指定のかがやきは、それほど混雑していませんでした。反対側のはくたか自由席を待つ列はそこそこ長かったのですけれど。軽井沢も高崎も通過するかがやきは、約1時間20分で東京駅に到着。八重洲口を出てびっくりしたのは、高速バスを待つ人の列の長さでした。

本日のルート
このルートは最初の40kmで獲得標高の8割を登ります。斜度厳しいのでお気をつけて。



(追記) 私は東京駅まで行きたいのと、荷物に自転車があったために長野駅まで戻りましたが、信濃大町から東京までの乗車券を買おうとすると、通常は松本駅乗り換え、中央線経由になります。中央線に乗りたい方は、リゾートビューじゃなくても、信濃大町から新宿行きの列車が15時頃に出ていますので時刻表で確認してください。18:30頃新宿に到着します。