[自転車]郡山桜めぐり


今年はまだお天気の良い日に花見をしていないので、桜前線を追いかける旅もまだ1回目。早くも桜前線は東北を北上しており、ここ数年いつも天気や日程が合わずに行けていなかった郡山駅からの桜巡りへようやく行ってきました。

郡山駅の東口から出たのは初めてだったのですが、遠いんですね。東口。出るまでに疲れてしまいました。帰りは絶対に西口まで回るぞと思ったのでした。まだ出発時は曇り空。晴れると良いのですが。


東京の桜は完全に終わりましたが、郡山は今が正に満開です。桜はすぐに見られました。川沿いの桜が綺麗。


少し走っていると青空が見えてきました。龍光寺の桜は終わっていましたが、隣の延命寺のソメイヨシノは満開。


県道は交通量が多いのですが、少し逸れると一気に田舎道になって、しかもあちこちに様々な種類の桜が咲いています。


郡山とその周辺には名前のついた桜の名木があちこちにあるのですが、その有名所のひとつ、上石の不動桜。


少し先にあるのが忠七桜。会津戊辰戦争時の霊を鎮めるために忠七さんが植えた桜です。このあたりの紅しだれ桜の多くは、三春滝桜の子孫ではないかと言われています。


今回見た中で一番のお気に入りだったのは、五斗蒔田桜。


もうひとつお気に入りが、見渡神社のしだれ桜です。


地蔵桜はさすがに大勢が見物に来ていました。


桜並木や立派な桜が次々出て来るので、全然先に進めません。中でも最も有名な桜といえば、やはり三春の滝桜。子孫と言われる周辺の桜は推定樹齢が200〜400年くらいだそうですが、この滝桜は1000年以上と言われてます。まだ平安時代の頃からこの桜があったってことですよね。国の天然記念物指定を受けた日本の三大桜のうちの一本ですが、それだけにすごい人。桜に近づくにつれ激しい渋滞で笑いました。郡山方面に通じる県道57号と、磐越道のICとのアクセスに使われる県道40号が交わる交差点は、もう大混乱です。特に県道57号はどこまで車がつながってるのか分からないくらい。こんな時は自転車最強です。で、滝桜の周りもこの混雑ですよ。何しろ満開ですから。実は、家で出発前に雨が降っていないかと念のため滝桜のライブカメラを見たのですが、午前5時半頃のその段階で既にウヨウヨ人がいたので、満開になったら人がいない時間なんて無いのかもしれません。


満開の滝桜を見られたことに満足して、中には入らずに先に行きました。桜は沢山あります。この日は郡山市、三春町、本宮市をぐるっと回るルートでしたが、まず先に「ゆうゆうあぶくまライン」を挟んで南側を回り、その後北側を回りました。前半はかなり細い道を選択してしまったために、「本当にここ入るの?」と思われる道を通り抜け、そして続くアップダウンに心を削られましたが、北側はそこまで厳しくなかったです。ただ、風が強いのが辛かった。

北側のお気に入りは、天神桜。丘の上に一本で立つ姿は遠くからも目立ち、手前の丘を越えてこの桜が見えたときは「おお!」と思いました。


すぐ隣に阿弥陀院尊陽寺というお寺があり、「寺桜」と小さい看板が立っているのですが、こちらの桜も見事。お寺というより、桜の山という感じ。


こういう看板もある名前のついた桜も綺麗なのですが、普通に民家やお墓やお寺や神社に桜が植わっていて、走っているとそういう桜に目を奪われます。




強い向かい風とアップダウン(結局最大標高が400mそこそこしかないのに、累積の獲得標高は1200mを超えた)に、もう足も限界です。再び線路の南側へ戻ってきました。最後に見ようと思っていたのは弘法桜。もう十分桜は満喫したし、パスしても良いかなと思ったときに左の丘の上に立派な桜が見えたのでした。「ああ、あれか...」と思ったとき、「←弘法桜」の看板が出てきて思わず寄ってしまいましたよ。もうヤケクソです。最後の最後、この丘へ登る坂が一番つらかった。


下から見上げて終わりにしようと思ったんですけどね。


なんとかと煙は高いところが好きですから。


帰りは予定どおり郡山駅の西口に戻ってきて終了。他にも地蔵桜、雪村桜、内出の桜、デコ屋敷、天神夫婦桜など、立派な桜を次々と見てお腹いっぱいです。今年は寒い日から一気に暖かくなったからか、普通だったら時期が若干ずれる桜が一気に咲いた感じで、ほぼ全体が見頃でした。

本日のルート



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