[自転車]能登の最先端を目指して (5) 禄剛崎から輪島へ

(4)から続く


「蜃気楼じゃないの?」と旦那が言ったくらい、海の向こうに見える立山連峰は幻想的でした。残念ながら山の形ではどれがどれか私にはわかりません。相当条件が良くないと山が見えることはないのでしょう。こういう展望広場にありがちな山の紹介パネルはありませんでした。(南方向なので、少なくとも午前中早い内でないと逆光で見えなくなるかも) この日は、地元の人にも「こんなに波が穏やかな日は珍しい、だから海の透明度も高いんだ」と言われるほどお天気もよく、そして暑すぎもせず、そのために靄ることもなく、遠望が効く日でした。

再び禄剛崎へ戻り、道の駅にあったバイクラックに自転車をあずけて禄剛崎へ登りました。


ここにも能登半島最先端のポールた立っています。最北端(ではない?)ではなく最先端というのが良いですよね。文字通り最先端。

ここには、こういう岬にありがちな距離標識がありました。


釜山くらいなら見えそうって思うくらい、青くて透明感のある空でした。

再び来た道を戻ります。なんとなくですが、行きは山の景色、帰りは海が広がる景色でした。どちらも良いです。あえて同じ道を行って帰ることにしたのは、距離の問題もありましたが、向いている方向が違うと全然違う景色が見られるだろうと思ったのも理由です。


木浦を過ぎて、再び椿展望台へ。お昼はここにある「つばき茶屋」でとりました。


お昼には少し早い時間だったのもあったのですが、「朝採れ刺身定食」に惹かれて二人でそれを頼んだら、「今さっき電話かかってきて、板前さんが魚持って上がってくるんで、少し時間かかりますけどいいですか?」と言われました。よく冗談で時間がかかる料理を「今、魚釣りに行ってるんだよ」とか言いますけど、本当に魚がこれから来るなんて初めて聞きました。美味しかったです。


国道に合流する少し前に、ゴジラ岩というのがあるのですが、行きはどれがゴジラなのかわからなかったのです。帰りは分かりました。これですね。手の感じがちょっとゴジラ?


国道に再び戻り、暫く行くと塩田が次々現れます。中でも「まれ」の撮影に使われた揚げ浜塩田は直ぐとなりに道の駅も出来て、完全に観光施設と化しています。先ほどの能登先端の地の道の駅にもバイクラックがありましたが、ここにもバイクラック。実は道路にも自転車の案内表示が少数ですがあるのです。石川県はいしかわ里山里海サイクリングルートを策定して、自転車を呼ぼうとはしているようです。塩田では塩ソフトをいただきました(写真は一口食べた後)。美味しかったです。


塩を煮詰める鍋は記念撮影スポットになってそう。


このすず塩田村で揚げ浜塩を買ってきたのですが、これが旨味があって美味しいんです。塩だけのおむすび作ってお弁当にしたら、とても美味しくてお気に入りです。ちなみにこの向かいにある駐車場に「ソルトパーク」という名前がついてます。この名前が妙にツボだったのは私だけでしょうか。ソルトパーク。こう言ってはなんですが、最先端といい、ソルトパークといい、ネーミングセンスが絶妙です。

再びトンネルを抜けて輪島市へ戻ってきました。窓岩の辺りに高校生っぽい子たちが大勢いました。みんな歩いています。そう言えば、行きに「チャレンジウォーク実施中」と書かれた看板を準備している男性に会い、挨拶をしました。もしかしたら何かイベントなのかなーと思っていたのですが、これがずっと続いてる。一体どこからどこまで歩くのでしょう。

答えはその日の夜に分かりました。夕食を食べたレストランで、お酒を出してくれたお兄さんとチャレンジウォークの話になり、実は輪島高校の年中行事のひとつで、一番長いコースは高校から窓岩まで往復歩くのだとか。えー片道だけで20kmはありますけど...

途切れ途切れに続く高校生の列を横目に再びアップダウンの続く道を走ります。行きは穏やかな海でしたが、少し波が出てきています。とはいえ、冬は波の花が名物の海としては、本当に珍しいくらい穏やかだそうで。


千枚田はチャレンジウォークのチェックポイントになっているようです。行きは人がほとんどいなかったのですが、帰りは高校生と観光客が溢れてました。

輪島へ到着。少し早く着いたので、街中の足湯で温まりました。この日は約100kmの行程でしたが、適度なアップダウンがあり、休憩所もありで、おすすめです。

この日のルート



(6)に続く

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