[自転車]遅めのお花見@長野県


このところ、毎年のように大町市に桜を見に行っていますが、今年もちょっとルートを変えて行ってみました。今年は記録的に桜の開花が早い年で、昨年は4月25日にちょうど須沼の桜という大町市でも最も早く咲く桜が満開でしたが、今年はもう既に大町市街は終了のようです。逆にGWに満開になる桜が咲いているようなので、そのあたりを中心に巡ります。

始発の北陸新幹線は空いてました。金曜日の6時台はさすがに乗る人も少ないようです。途中上野駅から乗ってきた中国人と思われる男性に自由席特急券を見せられながら「そこは自分の席だ」と主張されるアクシデントがありましたが、彼の行き先である佐久平(切符の行き先が佐久平だった)はこの新幹線は停まらないから早く降りろと英語で言ったら理解したのか下りていきました。そう、北陸新幹線の速達列車である「かがやき」は高崎も軽井沢も停まりません。大宮駅の次は長野です。久しぶりに乗ってそのことを思い出しました。そしてトンネル続きで回線が全然繋がらなかった高崎-長野駅間ですが、トンネル内に携帯回線が通ったそうです(記事には安中榛名ー上田(手前)と書いてありますが、トンネルは上田の最後のトンネルを抜けると長野まで一旦切れるので、これで長野まで快適。しかし長野の先もトンネル地獄なので、もう少し頑張れ)。どんどん快適になりますね。

出発地点は聖高原。東京の北陸新幹線始発のかがやきが、ちょうど名古屋行きの特急しなのに接続するのですが、それが聖高原に停車するのでこの選択。これが地獄の登りライドの始まりでした。



聖高原はその名のとおり高い場所にあるので、最初の15km弱は下り基調。快適に進みます。昨年は冠着や聖高原のあたりはまだ見頃だったのですが、今年はもう八重桜が散り始め。


途中差切峡という場所を通ります。急流が造ったV字谷に青葉が綺麗です。紅葉シーズンは客が多いのかもしれませんが、今はすれ違う車さえありません。周りに民家もなく県道にも関わらず次々現れる手掘りの古いトンネルにおののきながら通りました。

犀川を渡って少し先で、県道274号へ。さすが2桁県道でさえ手掘りトンネルが現れる長野県、3桁県道は推して知るべし。入り口に「この先すれ違い困難」という看板が立っているなかなかの険道でした。10%を超える坂が延々と続き一気に速度が落ちます。ここまで下り基調だっただけにかなり辛いです。ただ、登っていると突然視界が開けてこういうご褒美を貰えるので、つい辛い登りルートを検討しちゃうんですよね。


これまた突然村落に出て、墓を守る立派な桜がありました。散った花びらが道路をピンクに染めています。


再び森に戻ると、少し先に「花めぐり桜街道」の石碑がでてきます。ここを入ると高照山桜の里です。ネットを検索すると「たどり着けなかった」「どこにあるのか分からなかった」と書かれてる秘境なのですが、たしかにこれは場所云々以前に、一般車がたどり着くのはまず技術の点でも困難が伴うだろうなーと思ったのでした。


いろんな桜が植えられているようで、いつが満開とは言いにくそうですが、今が正に見頃です。とても綺麗でした。





さらにしばらく登ります。相変わらず登りは辛いです。


でもやっぱりひとつ山を越えると素晴らしい景色が広がってるんですよね。この日はずっとこんな感じでした。


一旦下った後、途中から大峰高原へ曲がります。このルートは以前も走ったことがありますが、前回来た時( 5月5日)は既に葉桜だった大峰高原は、ちょうど満開でした。前回はどこからともなく花びらが舞っていて、それはぞれで綺麗だったのですが、このあたりの木、全体が桜だったんですね。



再び県道55号に合流、ここから一気に大町市街へ降ります。相川トンネルを抜けると、再び北アルプスの絶景。


昨年4/25に来た時は見頃には早かった観光道路は、今回は散り始めでした。


ただ、観光道路沿いにある市民の森のコヒガンザクラが満開。色が濃く、花のつき方が派手なコヒガンザクラが満開だと迫力ありますね。公園の名前の通り、市民による植樹で育てられているらしく、大きさが違う桜がいくつもあったので、今後も増えるのかも。



田んぼの中を北上します。写真で見ると気持ちよさそうなのですが、強い向かい風で泣きそうになっていました。


木崎湖は湖畔の桜がどこも満開。とても綺麗です。


湖畔道路は水仙で縁取られてます。


見頃が極端に短い中綱湖のオオヤマザクラはピンクにはなってましたが、一部を除いてあと1日遅いほうがよかったかも。


ヤナバスキー場を登る県道324号へ曲がります。ルートを考えてるときから登りは厳しく、かつ下りも道悪そうだなーと思ってましたが、案の定でした。スキー場を登るルートって、直登なんですよね。休む場所ない約2km。頂上が見えるところで「もう無理...」と足をつきました。ふと後ろを振り返るとまたここでも北アルプス。なんかこう「辛い」と思う時に限って北アルプスがばーんと見えて、若干恨めしくなってきました。


青木湖も眼下に。


下りもまた相当ひどかったです。コンクリ舗装のところもあるし、水が流れてるし、上り下りで約4kmなのですが、この4kmで自転車が相当汚れました。が、またここに出てくるんですよね。綺麗なオオヤマザクラ。


あとはいつもどおり県道31号を走りました。ここもまたずっと向かい風に泣かされましたが、予定通り大室温泉まで行ってお風呂入って長野駅まで。風がなければもう少し楽だったかなと思いますが、3桁県道中心に登りがきついと分かっていながらルートを引いた自分の責任ですね。

本日のルート




コメント