2010年11月15日

[movie]フェア・ゲーム

原題: Fair Game
監督: ダグ・リーマン
出演: ナオミ・ワッツ、ショーン・ペンほか
2010年/アメリカ/カラー/108分

CIAのスパイとして活動するバレリー・プレイム(ウィルソン)は、親しい友人にもそのことを話すことができない。夫のジョセフ・ウィルソンは知っているものの、彼女が家を出てどこへ行っているかさえ知ることができない。ある日、彼女がCIAのエージェントであることが新聞に暴露された。それは、彼女の夫がイラクがウランをニジェールと取引し、大量破壊兵器を作っているという情報がでたらめだとNew York Timesに暴露した記事への報復と思われた。

プレイム事件として知られるストーリーの映画化。結局イラクから大量破壊兵器は見つからず、そのことは『グリーン・ゾーン』でも主題にされていましたが、あれはやっぱりブッシュ政権最大の汚点なのでしょうか。CIAは実はそんな情報がでたらめだということが分かっていたのに、なおも戦争に駆り立てたのは何だったのか、アメリカなら資料が全部残って、50年後、100年後かわかりませんが、National Archiveに眠ってる何かから、誰かが真実を明らかにしてくれるのかもしれません。CIAエージェントが、情報は多方面からみてデタラメだと言っていることに対し、たとえ5%の可能性でもその情報が間違ってたらどうするんだという部分、すごく官僚的だなと思うのですが、そこで日本なら「100%確信が持てないから何もしない(先送りにする)」になるところが、「戦争に踏み切る」ところが、アメリカ合衆国という気もします。大昔、彼らは15年に一度くらい戦争をしないと、彼らの経済が持たないんだなんて聞いたことがあるんですが、こういう映画を見てしまうと、それは冗談ではなく本当なのではないかと思ったりもするわけです。「政府が嘘をついているんだ、自分たちがデタラメを言ってるわけではない」というジョセフの理想主義的なセリフに対する彼女の答えは・・・という部分がこの映画の肝なのでしょうけれども、うーん、難しいですね。彼女も言ってますけど、相手はホワイトハウスなんですよ。結局今も数々の疑問が残されたまま中途半端な決着に終わっていて、渦中のブッシュ元大統領は、のんきにも自伝なんかを書いてテレビのインタビューを受けてたりするんですが、そんな彼を見て、この主人公達はどう思っているんでしょうね。そもそも戦争に「正しい理由」なんてあるのか、そこが気になっちゃうのは日本人だからでしょうか。

日本公開は2011年10月29日

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