[2019ギリシャ旅行]サントリーニ島への行き方と島内交通

イスタンブールの新空港は2019年4月6日に完全移行を完了。とにかく綺麗。
サントリーニ島へ旅行する場合、最も安上がりなのは個人手配です。一応ツアーも調べたのですが、飛行機の時間が悪かったり、島の泊数が少なかったり、島に行く前と後にアテネに必ず1泊だったり(それはおそらく島への飛行機が遅延しがちなのが理由だということはあとでわかりましたが)、と良い日程のが見つからず、また高いこともあって今回は(も)完全に個人手配にしました。まず島までの交通手段。サントリーニ島に行く方法は船とか飛行機とかいろいろあるのですが、私はアテネから頻繁に飛んでいる国内線を使うことにしました。日本からアテネには直行便が飛んでいないので、どこかで乗り換える必要があります。到着時刻と乗り継ぎ時間の短さ、そして価格から、ターキッシュエアラインズを選択しました。乗継空港はイスタンブールです。

21:40成田発のイスタンブール行きは、ほぼ毎日なぜか「予定よりも出発時刻が早まる」便です。この日も21:20発に変更されていました。10分20分の遅延ならよく聞きますが、逆は聞いたことありません。面白い航空会社です。イスタンブールまで約11時間。飛び立って1時間くらいで夕食、到着2時間前くらいに朝食が出るのですが、どちらも美味しかったです。特に行きのメインの付け合せに出たピラフ(のトルコバージョン)がめっちゃ美味しくて、残そうと思ってたのに思わず食べきってしまいました。パンが熱々なのも良いし、そして初めてフムスを食べました。あの中東映画でよく出てくる謎の食べ物フムスです。機内のトイレも頻繁にCAがチェックしていてとても綺麗です。なにか問題があったときの対応が最悪と聞きますが、今回搭乗した限りでは次も使いたいと思える会社でした。

3:40(時差は夏時間で-6時間)イスタンブール着。イスタンブールの新空港は、移行は完了したものの、まだ第1ターミナルしかない状態ですがとにかく広い。中央にメインの出入り口があり、そこから放射線状に搭乗口が伸びてます。乗り継ぎは一旦中央に行き、手荷物検査をして、改めて搭乗口へ向かうルートが正規ルートですが、帰りは乗り継ぎ時間が1時間ほどしかなかったために、ショートカットルートを開けてくれて、中央の荷物検査場まで行かずに済みました(しかも搭乗口がおりたところと同じ場所で、全く動かずに済んだ)。トルコ語は全く読めないですが、英語が併記されているので初めてでも迷うことはありません。できたばっかりの空港はどこもピカピカで、トイレも綺麗でした。通貨はトルコリラ。通貨価値は全くわからなかったですが、クレジットカードは使えました。搭乗口は2時間前に表示されます。

7:15 夜が明け始めたイスタンブールを飛び立ちます。

行きも帰りも暗い中だったので、外の様子が見られなかったのが残念。いつか入国してみたいトルコ。

8:45 アテネ着。ほぼ遅延なく到着しました。さすがにアテネまでは1時間くらいなので、軽食として出たパンは温められていませんでした。

アテネ空港でギリシャへ入国。隣のブースで中東系の家族が尋問的な質問を受けているのに反して、我々はちらっとパスポートを見て入国スタンプを押すだけで通してくれました。入国目的さえ聞かれませんでした。良いのか悪いのか、日本のパスポートの威力はこのあとも「スルー」という形で何度も感じました。ただ、アテネの宿にチェックインするとき、日本のパスポートを見たフロントのおばちゃんから「日本から来たの?来年3月末、オリンピックで高くなる前に日本に行く予定なのよ!」と言われて、「いつがベストシーズンか」とか「3月の服装は」とか「どこに行ったらいいか」とか、さんざん日本の案内をさせられるという別の意味の罰ゲームを受けましたが。

ここから島へは別切りチケットのため、ここで荷物を受取ります。到着出口を出たところにVodafoneのカウンターがあるので、SIMカードを買いました。が、空港のこのSIMカードはカード込みで最安プランが22€くらいして、ちょっとボッタクリ。そのままアテネ市内に行く人は市内のショップで買ったほうが良いと思います。設定が12€とか書かれてましたが、それは流石に無いわ−と思って自分でやりました。日本のSIM用接続プロファイルを削除、電源OFFしてSIMを抜き、新しいSIMを入れて電源ONすればすぐにSMSが届いて接続できます。特に問題ありませんでした。市街地では4Gも入りました。

そして帰国便のリコンファーム。何度も確認したのですが、ターキッシュエアラインズはリコンファームがいまだに「必要」とされている航空会社です。実際のところ、24時間前にオンラインチェックインができるので、乗れないことはないでしょうけれども、「必要」とされているものを無視して乗れないと困りますからね。出発ロビーにターキッシュのカウンター(チケット販売)があるので、そこでお願いしました。1分で終了。

で、別切りで買ったエージアンエアラインズのカウンターへ荷物を預けに。なんと完全自動になっているにも関わらず、その預け機械が非常に難しくて、結局係員の助けを求めました。というか、みんな係員に手伝ってもらってました。ウェブチェックインしていれば、そのQRコードとパスポート(外国人はたとえ国内線でもパスポートが必要です)があれば搭乗券をわざわざ印刷する必要もなく荷物を預けられ、そして搭乗できます。

ここまでで1時間位でした。夏で入国審査が混んでるかもとか、1時間くらいの遅延は見込んでおいたほうがよいかもとか、そもそも初めて行く国で、空港で迷うかもとか、いろいろ考えて(国内線は通しじゃなくて別切りだったこともあり)13:35のアテネ発を取ったのですが、1本前の11:10でも全く問題なかったかも...とも思いました。ちなみにアテネ空港で迷うことは絶対にありません。国内線・国際線関係なく1階が到着口、2階が出発ロビーとチェックインカウンター。横に長くチェックインカウンターがずらりと並んでるところは羽田の国内線ターミナルそっくりで、案内も親切ですから特に困ることはないでしょう。ご参考まで。

ただ、島からの帰りは国際線への直行にしないほうが良いです。行きも帰りも大幅に遅延しました。行きはまだ1時間弱の遅延でしたが、帰りは3時間の遅延。ギリシャで色んな人に「3時間も遅延したんだよー」という話をしたところ、小さい飛行機なので風の影響を受けやすく遅延は多いとか聞きましたが、帰りの便の場合はおそらく他の便からの乗り継ぎ客を待っていたためだったのではないかと思います。逆もしかりで、アテネを中心にアイランドホッピングをする客の多いこの時期は、この航空会社は遅延が日常茶飯事のようです(1本前も遅れてたし、このところしばらくフライトステータスを見てたのですが、昼間の便は恒常的に遅れてました)。小さい空港で3時間も待たされた乗客たちの一体感はものすごく、「アテネから乗り継ぎあるの?あ、アテネに行くのか、それはいいね。僕は乗り継ぎだから、もうその飛行機が飛んじゃったよ。なのに何の情報もないとか」と話しかけてくれたテルアビブに行くというおじさんから「そう言えば、搭乗口でバウチャー配ってるよ」と教えてもらい、2人で16€分のバウチャーをもらってお菓子とビールとお茶を買いました。

アテネ空港で中に入ると食べ物屋とかあるのですが、Eat Greekという名前のお店がいろんなギリシャ料理を提供しています。隣に座ってた人が買ってたギロ(ケバブみたいなもの)が非常に美味しそうだったので、それを買ってみました。付け合せがついて、さらにビールもセットで13€くらい(2人で食べて十分な量)。このあともギロは何度も食べましたが、ここのギロは1,2を争う美味しさだったと思います。

チケットを購入したのはAegean Airlinesのウェブサイトだったのですが、オペレーションはOlympic Air。
久しぶりのプロペラ機。
で、ようやくサントリーニ島へ。21日の夜に日本を出て、サントリーニ島に到着したのは、現地時間22日の夕方16時ごろでした(日本時間22時ごろ)。以前イタリアに行ったときもヴェネツィアまで24時間くらいかかったので、ヨーロッパで乗り継いでどこかへ行こうと思ったらそのくらい覚悟が必要ですね。

空港は中心街から少し離れたところにあるので、どの宿に行くにも少し距離があります。空港の行き帰りは宿に送迎のアレンジをお願いしていました。遅延をものともせずに待っててくれたイケメンギリシャ人のお兄さんに感謝。いわゆる流しのタクシーは乗ってないのでどうなのかわかりませんが、アテネ、サントリーニともに宿に送迎のアレンジをお願いしたところ、大幅な遅延でも待っててくれるし、約束した時間よりも早く来てくれるし(特にアテネの中心街は交通渋滞も激しいので、早く来てくれたのは驚いた)、観光案内までしてくれて、日本と同じかそれ以上のホスピタリティを感じました。

サントリーニ島の概要図
その後、島内移動はバスを使いました。泊まったのは島の北端にあるイアという街ですが、三日月の一番凹んだあたりにあるフィラという中心地が結節点となり、そこからいろんなところへ向けてバスが出ています。人の多い夏場は、時刻表を無視して行ったり来たりしている感じがしました。イア−フィラ間は1.8€、フィラ-アクロティリ間は2€。乗換点でもあるフィラのバスターミナルは、いろんなところへ行くバスが出ているので、どれに乗ったらよいのか分かりづらいと思います。窓口で行き先を告げれば、バスの番号を教えてくれるので、それを目当てに探しましょう。バスに書かれた行き先表示はギリシャ文字ですからここだけは要注意。乗る前に行き先を聞いて乗ったほうが良いと思います。ただし、行きと帰りとバスのルートが異なるため、途中の停留所から乗ると遠回りしなければならない場合があるかも。料金はバスの中で係の人に現金で支払うので、硬貨かせめて5€札を用意しておいたほうが良いでしょう。宿の人にはバスは時間が読めないし、結構混むからタクシーとかレンタカーとかのほうがおすすめよと強く言われたのですが、タクシーでは通らないような街なかをうろうろするバスはそれはそれで面白かったです。また、送迎してもらったときに思ったのですが、街なかへつながる道路は1.5車線以下と狭く、カーブも多く、また異常な斜度だったりして、左側通行の国から来た外国人が慣れないレンタカーで走るのはあまりおすすめできません(そもそもレンタカーを借りる気がなかったので、国際免許証を持っていなかったけど)。イアーフィラ間のバスはかなり標高の高いところを通るので、景色もよかった。色んな国の人間模様が見られるのも楽しいです。

サントリーニ島の空港は、ただいま大改修中。2020年には少し広くなるそうですが、現時点では夏のこの時期は完全にキャパを超えていて、それは覚悟で行ったほうがよいです。
アテネ空港も新しい建物が建設中でした。シャワー設備ない?ってインフォメーションに聞いたら、「今改修中で...」と言ってからちょっとまってねと奥で聞いてくれたのですが、「ないです」って言われてしまいました。残念です。

このところアジア内に行く事が多かったので、どこでも日本人がいるイメージだったのですが、サントリーニ島、アテネともに日本語はほぼ聞きませんでした。だから日本語が聞こえると「あ、日本語だ」と思いました。その割に日本語で挨拶してくれる現地人は多く、それなりに来てはいるんでしょうね。一方で今回行った場所はどこも英語がよく通じます。というか、観光地では英語のほうが主流の言語に感じました。ので、ある程度英語ができれば、あまり問題はありません。日本語メニューはなかったですが、逆にギリシャ語だけのメニューも見ませんでした(我々が明らかにギリシャ語を解さなそうだったので、英語のメニューを持ってきただけかもしれませんが)。

宿の手配はBooking.comで。ビバインターネットです。サントリーニの宿にはいろいろとお願いしたり、問い合わせをすることもあったのですが、メールするとすぐに返事をくれました。掲載されてる民泊とか使うとたまに宿が存在しないということがあるらしいのですが、普通にホテルを予約するならBooking.comで良いのではと思います。直前までキャンセル料無料で予約するプランもあって、早めに予約しなければならないサントリーニの宿などでは更に安心です。Agodaは別の良いところがあるのですが、支払いがAgodaが定めた通貨変換レートで行われる(宿で直接支払いではない)ので、場合によってはちょっと損することもあります。

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