国技館バックヤードツアー



ゴールデンウィークというと、民族大移動のように東京から地方や国外へと人が流れる印象がありますが、都内でも様々なイベントが開かれています。4/29-30は両国でにぎわい祭りなるものがもう長いあいだ開かれてますが、いつも気づくと終わってるので、今年こそ行ってきましたよ。

お目当ては国技館の支度部屋や審判室が見られるバックヤードツアー。昨年までは整理券が配られていたようなのですが、今年はツアー形式ではなく、次々入れる方式に変更したようです。10時半の開場と共に、レッツゴー。


いつもちゃんこが振る舞われる大広間の階段を降り、広間ではなく、いつもはバリケード閉鎖されている右側へ。すぐ裏にクロークがありました。


その先に机が出ていて、親方たちが入場料金を受け取っています。200円です。いよいよ普段は入れない裏側へ。


壁にテッポウ禁止の張り紙。この壁でテッポウやると壊れちゃうってことかしら。


突き当りにある西の支度部屋を横目に左へ曲がると、まず最初の見学スポット「審判部屋」。全体的には近代的な建物(帝劇や東京文化会館の楽屋などにも近い感じ)なのですが、一歩入ると和テイストです。


先に進むと、インタビュールームが!こんな奥まったところにあるんですね。もっと花道の近くなのかと思いました。残念ながら扉だけで中には入れません。その正面はトイレがあるのですが、力士利用禁止という張り紙。壊れちゃうから?


さらに先に進むと、今度は審判部屋とは違ってかなり雑然とした行司部屋


半開きのふすまの奥に、中入りに出す対戦表が干されてましたよ。白鵬/稀勢の里は記念に取ってあるのか、それとも書き損じまたは練習?


あと、写真に撮らなかったのですが、右上のほうに神棚と思われる棚が新聞紙でくるまれていたのですが、何か見られては困るものが置かれていたのでしょうか...

さて東の支度部屋です。


表彰式前に支度しながらインタビューに答えたり、みんなで集合写真撮ったり、結びの一番で優勝なのかそれとも決定戦になるのかとじっと待つときにテレビに映る部屋ですね。思ったよりも広い部屋でした。


こんな審判部からのお達しも。


「〜無駄な動きをせず、テキパキと仕切る事 *特に幕下力士が非常に悪い」 (笑)

支度部屋にはトイレとお風呂があります。「○○関は何も言わずに風呂に入ってしまいました」と言われるお風呂ですね。力士が何人か一緒に入れるくらいの大きな銭湯のイメージだったのですが、一人入ったらいっぱいなこんな小さなお風呂でした。二人で入ったらちょっと嫌でしょ。


写真に写ってませんが、右側にはシャワーがあります。反対側がトイレ。扉を開けてみたら、特別サイズでした。私が便座に座ろうとしたら間違いなく便器に落ちるレベルです。さすがに撮影するのは遠慮しましたが。

支度部屋を出て土俵へ向かう花道に向かいます。競馬場のバックヤードツアーでも、馬場に出る坂道は勝手に気が引き締まる思い(馬の気持ち?)で登りましたが、ここでも花道へ続く通路を歩くと気が引き締まる思いです。


でーん。ちょっとだけ力士になった気分。これでお客さんがいっぱいなんですから、気持ちいいでしょうね。


土俵は場所直前に表面を削り取って再構築しますから、これは恐らく前回の土俵がそのまま残されてるのだと思います。5/3に稽古総見もありますから、その際に使うのでしょう。残念ながら私は男に生まれ変わらない限り、この土俵には上がれません。


ここで終了。1日に4回ほど親方がここに立ってお話してくださるようですが、私は次の予定があったのでお暇しました。外に出ると、相撲土産やグッズ、そして食べ物を売るテントが並んでいます。私は立浪部屋のちゃんこ(1杯500円)をいただきました。相変わらず具だくさんで最高です。

国技館のイベントを含む両国にぎわい祭りは明日も開催してます。詳細は以下。
協会からのお知らせ 「第15回両国にぎわい祭り」
国技館のイベント内容  (PDF)

ちなみに開場前には博物館まで届くか、ってくらい長かったバックヤードツアー待機列は私が外に出た頃(11:30過ぎ)は完全に無くなっていました。ツアーという名前ですが、集合時刻を決めて案内人をつけたツアーではなくて単なる一般公開なので、次々人を入れてるからだと思います。逆に見学箇所に説明する人がいるわけではないのが少し残念です。せめて場所中の様子とか写真で出してるとよかったのになと思いました。でも私は何度も国技館に行ってるのに、絶対に入れなかった支度部屋とか花道の奥とかに入れたので、とても満足です。相撲好きな方は是非。

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