[exhibition]浮世絵の死角

ようやくお天気がよくなったので、自転車で板橋区立美術館へ行ってきました。イタリア・ボローニャの浮世絵コレクターが所蔵する浮世絵200点の展示をしています。個人蔵だけあって、いわゆる広重、北斎のメジャーどころというのではなく、広重でもおもちゃ絵とか、ちょっと変わった作品があったり、江戸末期から明治の、国芳、国貞といった主流からは外れているような作品が目玉です。

国芳の絵の描き方が私は結構好き。初期の美人画などとは全く異なり、全体から発せられる力が違うように思います。また、以前も浮世絵展の感想で書いたのですが、国芳の画風は、水木しげるにつながるんですよね。つまり、今、世界でも注目される日本のアニメーションは、遡れば、江戸末期のこういう浮世絵に通じると思うのです。実際明治期の作品には、「セル画」と見間違うような作品もありました。そういうのをイタリア人が目を付けて保存しているというのも、また面白いなあとか。

なかなか興味深い展覧会です。浮世絵好きな方におすすめ。

美術館の前は公園なのですが、桜にはまだ早いこの時期に、まだ梅が咲いていました。今年暖かくなってから寒い日が続いたりしたので、花の持ちが良いのかもしれませんね。黄色いのはサンシュユです。



今日の移動距離は60キロちょっと。行きは春日通り→川越街道を行き、帰りは荒川サイクリングロード。帰りの荒川は風が強くて、何度も飛ばされそうになりました。キョリ測によると、おにぎり7個分くらいのカロリーを消費したことになっているのですが、帰りに門前仲町でたらふく食べてしまったので、元の木阿弥。

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