2010年11月4日

アイスホッケー観戦

カナダの国技・アイスホッケー。しかもトロント滞在の最初1ヶ月は、トロント・メイプルリーフス本拠地エアカナダセンターのすぐそばに住んでいたこともあって、「これを見なければ帰れないもの」のひとつに数えていました。しかし、そのチケット、やたらと高くてびっくり。消化試合の大リーグとは文字通り値段の桁が違います。

でも私はレジデントではないし、短期滞在の旅行者のようなものです。そのくらいカナダに還元しないとと思って、奮発して買いましたよ。ルールも知らないアイスホッケー、”盛り上がる"とWikipediaに書かれていた、トロントメイプルリーフスvsオタワセネターズの試合を。

Union StationのTim Hortonsでコーヒーを買って入ろうとしたら、「悪いんだけど、飲食物は持ち込みできないんだ」と入口のお兄ちゃんに言われ、なんだよTim Hortonsだよって思ったけど、仕方なく外で飲んで再度トライ。ゴール裏の上層部、ちょうどバーがあるところの下で、リンク全体が見渡せる思ったよりもいい席でした。



確かに大リーグとは雰囲気が全然違います。まず、会場はほぼ満員です。そして、誰も彼もが青と白のメイプルリーフスのユニフォームを着ています(私はユニフォームは持ってないけど、同じような色の青いプルオーバーがあったから、それ着ていきました。甲子園で行われる阪神巨人戦みたいなものだと思ってたから、間違っても敵だと思われちゃならないと勘違いしてた)。試合はオタワ優勢で進みました。私は真っ青なスタンドを見ていたので、オタワのファンはいないのかと思ったのですが、オタワのゴールで、飛び上がって喜ぶ赤いユニフォームを着た人たちが初めてみえて、「おーオタワファンもいるんだ」と思ったのです。でも、サッカーや日本の巨人阪神戦みたいに、対戦相手のファンが隔離されたりしないんですね。そのあたりカナダは寛大です。ホッケーが3ピリオド制だということも知らなかった私は、あーこのままじゃ3-0で終わっちゃうよ、私はメイプルリーフスファンなわけじゃないけど、トロントの熱いファンのために1ゴールくらいしてくれよと思ったのです。第2ピリオドが終わって、休憩時間表示が出て初めてもう1ピリオドあることがわかり、得した気分になりました。第3ピリオドは、メープルリーフスのペース。ようやく1点が入り、リーフスファンたちがめちゃめちゃ喜ぶのを見て、私もとても嬉しかったです。第3ピリオドも終盤になってさらにもう1点追加点が入りました。あと2分のときにトロント側にパワープレーのチャンスがやってきました。キーパーを不在にして、全員が攻撃に入る状態で、あと30秒、あと3秒、というところでゴールできるかというチャンスがあり、延長戦の期待もあって、会場もものすごく盛り上がりました。最後の最後まで楽しめた試合でした。面白かったです。19時開始の試合でしたが、気づいたら22時になろうかという時間でした。

話がそれるのですが、このところやたらと胸に赤い羽根よろしくポピーの造花を上着に着けてる人をみるので、何だろうと思っていたのです。たまたまESLでそのポピーの話になり、あれは何なんだと聞いたら「カナダのために戦った戦没軍人を悼むために着けるものだ」と言われました。そして、ホッケーの試合の前にも、Rememberance day週間ということで、退役軍人が招かれていて、「誰々さんは第2次大戦中に勇敢に戦い、云々」という経歴を披露されつつ登壇するセレモニーがあって、ちょっと驚きました。セレモニーの最後には、「来場者のみなさんは、11日までにポピーを買いましょう!」みたいな宣伝もありました。この習慣は第一次世界大戦後の話だそうですが、「戦没者」と訳してしまうと、重要な部分が欠落してしまいます。何しろ彼らは二度の世界大戦中も「国土の攻撃」は受けてないのです。だから戦没者の大多数は軍人であり、日本語の戦没者が意味する沖縄戦や空襲、原爆の犠牲になった人たちを悼み、原爆の碑が言うような「過ちは 繰返しませぬから」というものとはちょっと違うということです。ただ、私の周りの図書館員はあまり着けてないように思います。トロント市民の約半分は移民だし、首都であるオタワとはちょっと感覚が違うのかもしれません。街中でも、大学にいる学生も、着けてる人もいますが、そうでない人のほうが多数で、日本人的な考え方が抜けない私は少し安心しました。きっと身につけてる人たちにしてみたら、そんなに深い意味は無く、素直に戦没者を悼んでるのだと思うのですが、でも、あのポピーを見ると、第二次世界大戦の主要敵国・日本出身であり、帝国陸軍の志願兵だった祖父を持つ私としては、なんとなく肩身の狭い思いがするのですが、気にしすぎですか?

何はともあれ、ホッケーの試合は本当に面白かったです。ルールは一夜漬け、試合時間もわかっていない状態で行った試合でしたが、期待以上でした。初めて観戦した競馬と同じくらい面白かったです。野球と違って、常にゲームが動いているこういうスポーツはスピード感が違います。氷上でスケート靴を履いて行うというのもスピード感に拍車をかけていますし、選手が簡単に止まれなかったり、パックがちょっとした力で滑っていくのも、他のスポーツにない特徴。それにサッカーほどフィールドが大きくないので、攻守の転換が早くて素人目にも面白く映るのかもしれません。ラグビーみたいにガツンガツンぶつかるのもOKだし、さらに、観客のテンションが異様に高いのも楽しいです。というわけで、もう一度チケット買ってしまいました!12月に性懲りも無くもう一度行きます。今度こそメイプルリーフスに勝って欲しいです。

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