2017年11月13日

[自転車] 「奥」茨城紅葉ライド



今回走ったルートは、昨年作ったものだったんです。残念ながら昨年は天候と紅葉の時期が合わずに断念しましたが、断じて「ひよっこ」ブームに乗ったわけではないのです。今年こそ、と思っていたこのルートですが、たまたまJR東日本がキャンペーンでやっていた「常磐線普通列車グリーン車とにかく1回乗ってみようキャンペーン」に当選し、モバイルSuicaのグリーン車乗車券が当たったので、本当に行くことにしたのでした。そんなわけで、「ひよっこ」では「奥茨城」と言われた常陸太田、高萩の辺りをぐるっと回ってきました。

朝5:10上野発勝田行きの常磐線に乗りました。JR東が「とにかく1回乗ってみよう」とキャンペーンを張る理由がちょっと分かりました。土日の早朝発であっても東海道線はグリーン車に乗っていないと徐々に人が増えてきて輪行しにくいのです。一方常磐線はずっとガラガラ。びっくりするほど空いてました。これならあえてグリーン車乗らないよなというレベル。上野を出て2時間。終点の勝田駅に到着です。


妙に綺麗な道路をひたすら北上します。もしかすると震災の時に被災して、直されたのかもしれません。路肩も広く路面もスムースで、自転車にとって最高の道路です。しばらく行くと、久慈川に出ますので、そこから久慈川サイクリングコース (リンク先はPDF)に入りました。こちらも路面がとても綺麗で、とても走りやすい道路。正面には日光男体山が見えます。


里川との分岐点で、サイクリングコースは川を一旦渡るのですが、そこにはこんなノスタルジックな木橋が。2tまでと書いてありましたが、実際に軽トラが通ってました。


私は里川へ入ります。こちらも久慈川ほどではないものの、走りやすい舗装路です。なんかあまり宣伝されていないように思いますが、このあたり自転車で走るの良いですね。


暫く行くと、またしてもノスタルジックな木橋が。手前にもひとつあったので、この辺では木製橋が普通なのかしら。下の写真の橋は、ひよっこの撮影でも使われたらしいです。


里川を離れて少し国道を走った後、春友彫刻の森運動公園の辺りから裏道いけそうだなと思ってルートを引いてたのですが、これが壁のような坂が待っていて泣きそうでした。道路脇にある傾いた看板には「旧鎌倉坂」と書かれています。旧鎌倉街道の一部だそうで、その先は町屋町というこれまた歴史のありそうな立派な家屋が点在する通りに出るのです。

その奥にあるのが、旧町屋変電所。明治末期に作られた水力発電所の変電施設で、町屋の辺りはこのあたりでも最も早く電気が通った地域だったのだとか。これがまた非常に素敵な建物で、地域の集会所として利用されるほか、保存会によって周辺整備が進められているそうです。夕張にある「滝の上発電所」を思い出したのですが、あちらのほうが歴史は浅いんですね。いかにこの発電所が古いか、そしてその割に綺麗に保たれていて、地元の人たちに大切にされているかがよくわかります。


再び凶悪な坂を登って山の中に入ります。途中登りに備えて自販機でココア休憩してたところ、地元民のおばあちゃんに話しかけられました。このブログでも何度か言及していますが、私3年ほど茨城県に住んでいたことがあります。ですから茨城弁は北も南も大体理解できるつもりでいました。ところが、このおばあちゃんの訛がものすごく強くて、何度も聞き返してしまってすっかり自信喪失です。

最初の本格的な登りは約5km。峠は十国峠という名前がつけられています。頂上に公園があって、モミジがとても綺麗でした。


この十国峠は登りも下りも道路は非常に綺麗で、自転車にとっては十分な幅があり、とても走りやすかったです。水府という場所に出て、しばらく県道を北上します。途中、木村屋菓子舗という和菓子屋さんがありました。「この先再び登りがあるし...」とおまんじゅうを買って持っていくかと思って寄ったのですが、ここで買った「かりんとうまんじゅう」がものすごく美味しかったのです。これはマストバイです。外はサクサク中はしっとりを地で行くおまんじゅう。焼き立ても美味しいのではと思うのですが、帰りの電車で残しておいた1個を食べた時も美味しかったので、補給にも最適です。お土産にもっと買ってくればよかったと思いました。普通のこしあんの他、この時期だけのさつまあんがあります。


この和菓子屋の少し先に竜神峡大吊橋があります。このあたりでは紅葉の名所として有名な場所です。県道からは少し登ることはわかっていましたが、これがまた極悪な登りでした。平均斜度が10%。途中ガーミンが低速すぎて勝手に停止する程のタラタラ加減で何度も足を付きながら登りました。でも大吊橋の向こうに広がる紅葉、素晴らしかったです。


真ん中にはバンジージャンプの紐が垂れ下がっていますが、私が見ていた20分程度でも2度ほど飛び降りてる人を見たので、大人気なんですね。なお、登ってくるときは1kmほどだった渋滞は、下の道路までつながっていました。バンジージャンプだけではなく吊橋も大人気です。

県道から高萩へ向けて国道461号へ。ところがここ、国道とは名ばかりで、実質1車線しかないのに対面通行なので、自動車の場合は度々待避所で道を譲らねばなりません。その割に交通量はそこそこあるので、自転車にとっても特に問題はなくても自動車には走りにくいだろうと思われる道でした。そしてここも登り平均斜度10%。距離が短いのだけが救いです。

おりたところは里美という地域です。大昔中学生の頃にこの里美にキャンプに来ました。全く土地勘はありませんが、こんなところにあったんだな、と自分の足で来てみて思います。ようやく現れたコンビニで補給し、再び登り。今回のルート最後となる登りは、今まで散々苦しめられた凶悪な登りと比べるとまだましでした。途中横川温泉という温泉があり、3つの旅館が軒を連ねているのですが、巴屋旅館の趣ある建物とイチョウ、モミジの赤や黄色がとても合っていて美しく、癒やされます。


道の途中にある立派なモミジも綺麗な赤


ようやく最後の峠を越えて、高萩市に入りました。少し下ったところにあるのが花貫渓谷。やはりこのあたりでは非常に有名な紅葉の名所らしく、花貫渓谷の上下にある駐車場を起点に大渋滞になっていました。自転車最強。

花貫渓谷は、本当は全体的に赤くなるのだと思います。残念ながら今年は極端に寒い日が早くに来たと思いきや、その後強い台風が襲ったり、秋雨が長引いたりして、均等に赤くはなっていないようです。赤が強く出ているところは真っ赤だし、一方で全く色づいていない場所もあったり、または既に葉が完全に落ちて裸になっている木もあったりして、紅葉にとっては厳しい天候であったことが伺えました。とはいえ、そのグラデーションも美しいです。




対向車線になが~く続く渋滞を眺めながらおりていくと、右手に名馬里ヶ淵(なめりがふち)という看板が。石を投げると雨になるという伝説の淵が見られる庭園がとても綺麗でした。残念ながらちょうど陽が山の影になる時間帯でしたが、逆にそれが幻想的な雰囲気でした。


山を抜けると、正面には海が見えます。勝田駅も海に近いところにありますが、そこから山側をずーっと抜けて、再び海へ出てきました。

高萩駅到着。今日はここまで。可愛い駅舎です。


直通の特急があるかと思いましたが、そこまで甘くありませんでした。勝田まで水戸行きの鈍行に乗り、勝田から特急ときわに乗り換えました。E657系に乗ったのは初めてですが、よかったです。最後尾裏には新幹線と同レベルの隙間があって自転車がちゃんと収まるし、座席も新しい車両だけに座りやすいし、トイレも新幹線並みで最高でした。何より空いてました(笑)。高萩駅でえきねっと(チケットレス)で予約しようとしたとき、1車両に1座席しか売れて無くて「大丈夫か、この特急」と思いました。実際は直前に買われる事が多いらしく、さすがに1車両に2人しかいないということはなかったですが、最後尾どころか直前では座席が取れない中央線の特急と比べてしまうと、このガラガラ加減は若干心配です。

というわけで、常磐線の普通グリーン車や特急は輪行向きですし、走りやすい(登りやすいとは言わない)峠も沢山ありますから、奥茨城どうですか?

この日のルート



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