宮古島行ってきました。毎年恒例?1年貯めたマイルを使っての旅行です。3月に沖縄とか、何しに行くの?と思う方もいるかもしれないですが、実際行ってみたらまず空いてるし、海はきれいだし、それに台風の心配もなく。楽しかったです。
さすがの宮古島も海開きは4月。宿泊した東急もプールやビーチアクティビティ開業は翌週からだそうで、ビーチに佇む人もまばらです。でも、冬場のこの時期だけやってるアクティビティがあるのです。それがこちら。
前浜ビーチでテントサウナ!100度くらいまで温められたテントでみっちり汗かいて、その後東洋一の美しさと言われるビーチへ水風呂代わりにドボン。
この日は実は夏日だったもので、水風呂っていうより、入るとちょうどよいってくらいの温度だったのですが。でも子供以外で普通の水着で海入っているのは我々だけでした(笑)
天気がよかったので、宮古空港に着いてから最初に向かったのが下地島の空港。ここで自転車貸してくれるんです。残念ながらお世辞にもよく整備されているとは言い難いルイガノの小径車でしたが、まあ1-2時間くらいのんびり走るなら許せるくらいかな。で向かったのが17END。
下地島空港の端にある突堤で、引き潮のときだけ砂浜が現れるそうです。それこそ早くもビーチ遊びしている女性客がいましたけれど。とにかく信じられないほどきれい。何がすごいって、外海に向いてるのに海から運ばれてくるゴミが全然ないんですよね。そして宮古島はほとんど川がないので、陸の泥が運ばれず、砂浜を構成するのは大半がサンゴ礁生物の死骸。混じりけの無いアイボリー色の砂が、「宮古ブルー」と呼ばれるこの海の色を作ってます。
こんな綺麗な海を見たら、入らないわけにはいかないのです。もちろんシュノーケルしましたよ。ウミガメさんに遊んでもらいました(写真は連れて行ってくれたガイドさんが撮ってくれたもの。撮ってもらうのありがたいですね)。ツアーの説明の際にも「ウミガメは野生生物なので必ず見られるわけではありません」という注意書きがありましたけど、ビーチエントリーからちょっと沖に出たところで前をプカプカ泳いでましたし、その後も2回見ることができました。朝だったので、底で熱心に海藻?を食べてましたが、しばらくすると海面まで浮かび上がり、顔だけ出して息継ぎして、再びふわーっと降りてくるのとか、かわいらしい様子が見られました。周りにこんなわさわさ人間がいても慣れてるのか我関せずの感じです。
宮古島はジオパーク的な視点でも面白くて、上の泳いだ海はシギラという地区なのですが(リゾートホテルがある)、このあたりは江戸時代の大津波で市街は破壊され、その後民家はやや高いところへ越したんだそうです。そう言われてみるとこれだけの絶景が目の前に広がりながらも、海辺に市街地や民家はなく、ほとんどがホテルです。
島の98%は隆起サンゴ礁。雨によって創られた典型的なカルスト地形を見ることができます。下地島の通り池周辺もそういう場所のひとつ。
この石灰岩を通過した水が地下水となって宮古島の人たちの暮らしを支えています。しかし石灰岩を通る水、つまりカルシウム・マグネシウムを豊富に含む超硬水。 上水道では硬度を調整して中程度まで下げているそうですが、それでも硬水は硬水です。平坦で川のない地形は、美しい海を作る一方で、不便も強いるわけです。面白いのは、同じ南の離島でも昨年行った屋久島は超軟水だったんですよね(屋久島の水は本当に美味しかった)。降水量はいずれも多いほうですが、地形や土壌が大きな違いを生みます。
様々な理由で陸から転がり落ちた岩塊が海上に広がる奇観も見事。下は東平安名岬で見られる岩塊。同じような景色は下地島でも見られたのですが、宮古島諸島ならではと言える風景かも。岬上には津波で持ち上げられたと言われる津波岩があります。
少し視線を東側に向けると、そのサンゴ礁の先に水路があり、更にその先にパナリ干瀬と呼ばれるサンゴ礁があります。パナリとは沖縄の言葉で離れという意味だそうですが、まさに陸から離れた珊瑚でできた島です。これが政治的・経済的には結構重要な意味があり、このパナリ干瀬の端が排他的経済水域の基準線(最も海面が下がったときの陸地と水面の境界=低潮線)になっているそうで、人為的に削られたりしてEEZが減少しないように低潮線保全区域に指定されています。観光的にはただただ美しいサンゴ礁ですが、国としては絶対に守らねばならない防衛線だったりするわけですね。
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