2006年4月1日

じいさんとデジタルデバイド

私の祖父は、株を扱う人です。といっても今はやりのにわかネットトレーダーではなく、大昔から株のやりとりをしていた人です。祖父曰く、「最近は、株を知っていればいるほど、相場が読めないようになってきた」そうです。

そんな祖父から手紙が届きました。なんでも今口座を開いている証券会社が、インターネットを介してテクニカルレポートを提供しているらしい。そのことは知っていて、支店のほうに頼んで何度か取りに行っているのだけれども、面倒なのと、頻繁に出るのでそうそう取りに行っていられない。そのインターネットでの取り方を知りたいのだけれども、サポートセンターに電話しても何を言ってるのかさっぱりわからない。おまえが聞いてくれ。と、そういうことだそうです。

そんなのいちいちサポセンに聞かなくても、ググればいいんじゃないの?と思って、じいさんの言う証券会社のページを見たり、テクニカルレポートのタイトルから検索したりしたのですが、結論としてこうではないか、と思ったのが「インターネットトレードの口座を開いている人がログインすれば、その会員用ページに置いてあるのでは」ということ。確認のためにセンターに電話してみると、案の定そのとおり。郵送で送ったりしてくれないのか、と聞くと、支店に確認までしてくれたのですが、「そういうサービスはしてない」とのこと。個別にはできるかもしれないので、支店に聞いてみてくれということでした。じいさんもすでにそれは試していて結局取りに行ってるわけですから、やっぱりダメなんですね。

じいさんは80を超えてからワープロを使い始めるという、あの歳にしてはデジタルアレルギーといったものはあまりなく、かつ「こんなものは分からない」と最初から投げ出すようなこともしない人です。実際、ファミコントレードが出たときに真っ先に手をだし、今もオンラインでやりとりをする機器を導入しています。しかしパソコンに関しては、一度「ネットでやりとりすれば、手数料が半端なく安い」と聞いたじいさんが私に教えを請いに来たのですが、私のパソコンの画面をのぞき込んで、「こりゃダメだ、字が小さすぎる」とさすがに手を出さなかったのでした。うーん、やっぱり米寿を超えたじいさんにパソコンを与えるべきなのでしょうか?

文字の問題はやり方次第でどうにでもなるので、あとはじいさんが次々と出てくるウィルスや新機能についていけるか、というところだと思うのです(ワープロでキーボードは使えてるから、それは問題ない)。おそらくじいさんがメールだのブログだのに手を出すとは思えないし、写真やビデオを撮ったりする趣味もないので、画像ソフトなんかも不要。ネットにつなげて、かつ株のやりとりができるだけの機能だけなら、押し入れに眠っている古いパーツに少し買い足せば簡単につくれるのですが・・・。

これから増えるであろう高齢者。しばらくは私たちのようにパソコンがあるのが当たり前の生活を送っていたわけではない人たちが高齢になります。文字が小さくて見えない、くらいならどうにでもなるかもしれませんが、いまだに日進月歩のこの世界に彼らがついていけるのか、じいさんを見てるとちょっと不安になりますよ。

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