2006年6月7日

書籍の価値は売れるかどうかなのか

グーグル、書籍のデジタル化をめぐり英国出版界と対立 - CNET Japan

この記事で私、下の部分に仰天したのですが・・・・


「出版業界は書籍を出版し、購入してもらうことを望んでいるのを忘れないでほしい。内容をきっちりと保管することなどには、興味を持っていない。検索エンジンは確かにすばらしいものだが、図書館のサービスと出版社のサービスには明確な差異がある」



出版と図書館のサービスが全く違うことは重々承知。こっちはそれで金儲けしようなんて思ってないですからね。そもそも出版は生産で、図書館は消費の側。違って当たり前です。とはいえ、書物に関わるという意味では同じ気持ちだと思うんですよね。書物は、もちろん商品である一方で、その内容は人類の知恵とか文化そのものだと思ってたのですが、彼らはそれを「保管することなどには、興味を持ってない」んですか。あくまで金銭と交換できる商品としての意味しかないの?発言は弁護士なので、出版界の人の気持ちとはややずれてる可能性もありますが・・・。私、訳が間違ってるのかと思って、原典も見ちゃいましたよ。でも"we're not interested in locking up content."って書いてありました。。。"We're"じゃなくて、"I am"の間違いだと思いたい。

そもそも図書館で所蔵している資料の大半は(英国の事情は知らないけど)、一般の書店じゃもう手に入らないものなんですけどね。10年、20年前に出版された本を普通の書店で売ってるならともかく、一部の商品価値が非常に高いものを除いて手に入りにくいのが現状です。「手に入りにくい」という状態になったらもう終わりで、気づくと「引用には載ってるけど、どこを探してもない」というのが書物というものなのです。いや、もしかしたら世界の誰かが秘蔵してる可能性はありますが(そしていつかお宝鑑定団に出てきたりして)、そんなのを探すことなど到底無理。そこで図書館という機能が活きるし、その機能の中の一手段としてGoogleが出てくるのはありかと思うのですが。

保管に興味なんか無い、なんて少なくとも生産(文化を創出)する側に言ってもらいたくないなーと私は思うのでした。

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