缶切りの衝撃

カナダにきて、いろいろ日本と違うので驚くことはたくさんあるのですが、人生35年生きてきて初めて知った真実。それは缶切り。

こちらには本当にいろんな種類のキャンベルスープがあります。コーンスープとミネストローネくらいしか見たことなかった私には、スーパーに並んだ色とりどりのキャンベルスープはとりあえず端から試したくなるような感じです。

で、おとといちょっと寒かったので、ひとつ買ってみたんです。じゃがいものスープです。さて帰ってきて開けようと思い、缶切りを探したのですが、いくら探してもみつからない。ワインオープナーはもちろん、アイスクリームサーバーや、パイ生地を切るローラーまであるのに、なんで缶切り無いのよと思いました。ひとつだけ缶切りっぽいプラスチックのハサミのような形状のものがありましたが、どうも缶に合いません。家主さんのところに借りに行こうかと思いましたが、いくらなんでも遅かったのと、他のキャンベルスープを試すにも、絶対缶切りは必要だったので、泣く泣く諦めて、絶対缶切り買ってこようと思っていたのでした。

映画館に通いつめていて、映画館の近くに安売りのキッチン専門店があるのを知っていました。帰りにそこによると、鍋やらヤカンはもちろん、様々なものが本当に安く売られています。今度何か必要になったらまた来ようと思いつつ、缶切りを探しました。でもいくら探しても見つかりません。店員さんに「缶切りどこですか?」と聞くと、「いつもならここにあるけど、無いこともあるからねえ」と言われ、探してくれましたが、やっぱりありません。困った顔をすると親切なトロント人たちの常で「カナディアンタイヤなら絶対にある」と教えてくれました。さっそくイートンセンターにあるカナディアンタイヤに行ってみると、確かにここでも必要なものが揃いそう。名前からして、スポーツ用品とか、そういうものが置かれてると思っていたのですが、いわゆるホームセンターに近い感じです。包丁類の棚を缶切り缶切りと探しましたが、やっぱり見当たらない。しかし、我が家にあったハサミ状の何かわからなかったものと同じ形状のものがぶら下がっていました!しかも「Can Opener」って書いてあるではないですか。おーやっぱりこれが缶切りだったんだ!と思って、裏側を見ると、使い方も書いてあります。私が35年間愛用していた、角を缶蓋に刺してテコの要領で開けていく缶切りではなく、こちらは横から挟んでネジをぐるぐる回す方法で開けるようです。日本の缶切りなら100円ショップでも買えると思うけど、この缶切りはなんと9ドルもします。取っ手を開き、横から缶を挟み、そして取っ手を閉じ、上についたネジをぐるぐる回す。簡単そうだけど、どうやって開くのか、想像がつきません。早速試してみようと家に帰ってきました。

実際にやってみると簡単でした。要するに横から挟むことで、蓋を含む上の部分自体を切ってしまうという乱暴な開け方。思わず感動して写真に撮ってしまいました。



これって日本でも一般的な道具だったりしますか?私はパソコン周り以外はすごくアナログな人間で、特に料理に関しては大昔に習った道具しか使えないタイプなのですが、でもいわゆるテコの要領で開ける缶切りって今でも日本で普通に売ってますし、一般的ですよね?そう言えば、缶切りどこですかって聞いたとき、オートマチックのを探してる?と聞かれました。少なくともこれはオートマチックではなさそうなので、カナダにはさらに電動式の缶オープナーがあるのかもしれません。慌てて家主さんに「缶切りかして」って言わなくてよかったです。この子は缶切りも知らないのかと思われそう。英語で言い訳できないし(笑)。しかし、日本の缶切り、どうやって説明すればいいんだ。

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