自分のことを振り返ると、ちょっと疑問もあるけれど

「保護者のインターネット知識不足は子どもの進路に悪影響」--英調査 - CNET Japan

私の家では「ネットジャンキー」と言えたのは私だけでした。親はパソコン全然触らないし、母親に至っては電源の入れ方もわかってませんでしたし。妹もそれほど興味があったわけじゃなく、今でもメールくらいしか使ってないと思います。

ただ、小学生のとき、親が私にパソコンを買い与えた、というのはやはり最大の分岐点だったと思うので、親の知識不足とかそういうことよりも、そういった環境に子供の頃から触れさせるかどうか、というのは重要な点かと思います。とはいえ、時代的に私はラッキーだったのでしょう。あのころはウィルスなんて遠い世界の話でしたし、家庭からインターネットなんて状況が発現するのはさらに10年待たねばなりません。今なら買って貰えたかどうか。当時パソコンを買った親もまた、高いおもちゃ程度で、パソコンが害になるなんて(逆に利益になることも)考えてもいなかったでしょうから。

今、インターネットの世界を知らない親たちは、所謂「ネットは社会の敵」とみなしているマスコミの情報しか触れてないわけですよね。「ネットはせいぜい仕事でメール」程度しか使わない人と「2ちゃんねる」の話をすると、その認識の違いを強く感じるのですが、実際のところネットは社会にかなり広く浸透しているし、特に海外の情報に関してはネットで取るのが一番速い。学問の世界もそうで、海外のデータベース量は日本の比じゃありませんし、学術雑誌の多くが次々無料でネット公開されている中で、ネットが使えないことによるハンディは計り知れないものがあります。「この論文、国内で所蔵が見つからないみたい」と言われて、図書館員が最初にすることがネットで公開されていないか調べることですからね。なので、


「インターネットの利用方法を知らないことは、教育や就職などにマイナスに影響する」(Livingstone)


という部分には賛成です。でも、「保護者がインターネット知識不足が子供の進路に影響する」わけじゃなくて、「親がインターネットを必要以上に恐れ、子供をインターネットから遠ざけようとすることが悪影響を与える」ってことですよね。

最近大学にいて思うのは、「パソコンが普通に使える」ことは「読み書きが出来る」レベルと同じになってきたな~ということ。4,5年前まで、「クリック」で止まっていた説明が、今ではそこで説明が躓くことなんて無いですから。キーボードを見て「打てない」って言う子もいませんし、逆に「この記号」をどうやって出すのか聞くこと自体が恥ずかしいといった雰囲気。今の子たちはどうやってパソコンのことを習うんだろ~と思う今日この頃なのでした。

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