アイデンティティ・クライシス

職場近所の公共図書館が、インターネットで予約できるようになったということで、そのパスワードを貰いに行ってきました。しかし、公共図書館を使うのは、たまーにどうしても手に入りにくい本(主に小説)を探すときくらい。たまに行って、期限内に返す分には、旧姓だろうが、住所がでたらめだろうが、全く問題ありません。登録を変更することなく、学生時代に作ったままのカードを使ってました。

これを機に全部修正してもらおう・・・と思って、登録修正依頼も一緒に出したのです。そこで大きな問題が。まず既に免許も、保険証も、何もかも新姓になってしまっていて、旧姓→新姓を証明するものなぞ一切持っていません。おずおずと、「名前変わったんです。。。」と言ってみて、「はい、どうぞこちらへ」と言われたので、気をよくして「あの、住所と電話番号も変わったんです」と修正依頼を出しました。「住所を証明するものをお持ちですか?」と言われて、はいはい、と免許を出そうとして、再び壁にぶちあたりました。随分前に我が家の周りは番地修正が行われて住所が変更になったのですが、ペーパードライバーでゴールド免許の私は、いまだに変えてませんでした。「あの、番地が変わってるんですけど・・・」と言うと、さすがにこれは通用せず。いろいろ考えて、「保険証があるかも」と財布をごそごそ。つい最近カード型に変わった保険証の住所欄が、なんとまだ真っ白。公共図書館の司書さんと、「あ、これに書けば!」とハモって大笑い。さっそくペンを借りて、住所記入して即席証明書にしました。こんなのが証明になるなんて、何ていい加減な。

さて、名前、住所、電話の難関を乗り越え、今度は区内在勤証明です。職場の電話番号と、登録データを見比べた司書さんに、「あれ、勤務先も変わられたんですか?」と聞かれました。いや、変わってないけど、部署異動があったから電話番号は変わってるかも、しかもダイヤルイン番号が設置されたのって、私が就職したかなり後だったし、と思って「大代表の番号になってますか?」と聞くと、「いいえ、何も書かれていません」

・・・学生時代から登録変更してないから、いまだに大学生になってんだ。

「あ、いえ、そのまま大学に就職したので・・・」と保険証を再度提示して弁明。超不審者です。何しろ登録データと同じだったのは、名前(しかも下の名前だけ)と、生年月日のみ。しかし、司書さんはいい人でした。怒りも呆れもせずに、「それではこれが初期パスワードです」とオンラインサービスの初期登録方法まで教えてくれました。

さっそく区内の別図書館にある本に予約をかけ、受け取り館を最寄りの図書館に設定しました。どのくらいで届くのか、ワクワクしながら待ってます。その本は既に読んだ本で、実家にはもちろんあるのですが、突然読みたくなって、でも実家に行くのも、行って持ってくるのも面倒、そして持ってきても置くところが無いという理由で、図書館で借りることにしたのでした。文学賞とか取ってないその本は大学図書館で所蔵しているわけもなく、公共図書館を検索したら案の定出てきたのでした(そういうのは公共図書館のほうが圧倒的に強いんですよね。ちゃんと棲み分けできてるのです)。そうか、この方法があったな~と今更ながら思う私。超お気に入りの本以外は、やっぱり実家に送るかな。

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