2005年8月10日

ルーヴル美術館所蔵古代エジプト展

東京都美術館で、ルーヴル美術館所蔵のエジプトコレクションが公開されてます。古代エジプトは日本でも大人気ですから、今までも毎年のように都内のあちこちの博物館で特別展をやってましたが、ルーヴルのコレクションは初めてなんですね。びっくりです。もう15年以上も前になりますが、ルーヴル美術館でこのコレクションを私は見てるはず・・・なんです。エジプトコレクションがあったのはすごく覚えていて、その部屋の作りに感動したのも覚えてるのですが・・・。こんな史料見たかな・・・。ルーヴルがあまりに広かったのと、解説がフランス語だったのがいけなかったのでしょう、そう思おう。

このエジプトコレクションの始まりが、ナポレオンのエジプト遠征の時に随行した学者たちの功績によるものだということですが、そのせいか今回展示されているものを見ると、どちらかというと大きさは小さめ、古代遺物というよりも美術品に近いようなものが多いです。私自身が「古代エジプト展」とか言われると、必ず行ってしまう口なので、ついつい前に見たものと比べてしまうのですが、今までに見た様々な遺物と比べて原形がほぼ完璧なままのもの、彩色もほとんど褪せが見られないものなど、「美しい」展示が多くを占めます。なるほど、確かにこれは博物館というより、美術館向きの展示だな~と納得。そのせいか、解説も展示も時系列というよりは、私生活、労働、宗教、葬礼、といった文化的側面を切り口にした解説になっていました。

今回の展示の目玉のひとつ、「カバの小像」。お尻の辺りが可愛らしかったです。この印象的な青は、ラピスラズリやトルコ石とかではなく、エジプトファイアンスという焼物の一種だとか。他にも同じファイアンスを使った装飾品などがありましたが、とても綺麗です。カバの小像をモデルにしたルーヴルオリジナルというぬいぐるみ(しかし大きさはでかい)は売店で売られていました。思わず買いそうになりましたが、やめました。また、一番感動したのは、シェドホルの石棺の蓋。蓋の裏(つまり棺に入った死人の正面にあたるところ)に女神が掘られているのですが、素材を活かした表現が見事です。

この展覧会は中学生以下は無料ということで、子供が沢山来てました。夏休みの宿題にするのか、熱心にメモ書きする姿をあちこちで見かけましたが、そのメモ書きが「鉛筆と紙」じゃなくて、「携帯」という子も多かったのが印象的でした。古代エジプト人たちばかりではなく、ルーヴルのエジプトコレクションの祖であり、エジプトの様々な遺跡・遺物を自ら絵に描いてヨーロッパに広めたドゥノンや、ロゼッタ・ストーンを拓本に取り、細かく書き込みをしながらヒエログリフを解析したシャンポリオンもビックリですね。時代の流れを感じます(^^)。

参考: ルーヴル美術館オフィシャル・サイト(日本語版。ヴァーチャルツアーや、展示物の写真・解説も公開されてます)

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