2005年10月3日

[exhibition]日本のアール・ヌーヴォー 1900-1923

国立近代美術館工芸館に「日本のアール・ヌーヴォー」展を見に行ってきました。お天気の良い日で、工芸館の建物を写真に撮ったりしてる人も沢山いました。

私の中でアール・ヌーヴォーというと、商業的なイメージが強かったのですが、それもまた美術史の中の一側面だったのですね。それに元々日本的なデザインがヨーロッパでもてはやされたこともアール・ヌーヴォー誕生の一因だったとか。確かに商業的ではあるのですが、そう言えばこういう平面的で色彩の強い感じのデザインって今また人気だよな~とちょっと思ったのでした。

1900年代初頭に発行された日本の本の装丁も、強くアール・ヌーヴォーの影響を受けているとか。並んでいる『みだれ髪』ほかの作品を見て、「あ!これ昔整理した文庫に、こういう装丁の沢山あったよ」とちょっと興奮。これこそアール・ヌーヴォーだったのですね。今までよくわかっていませんでした。

ヨーロッパで熟成されたアール・ヌーヴォーが、洋行した日本人によって、日本のデザインの革新に繋がったこの時期。その結果としてかつて海外へ次々と輸出され、ヨーロッパ工芸に影響を与えた日本の焼き物が、今度はヨーロッパのデザインが逆輸入され、その影響を受けて洗練された時期でもあったそうです。その当時の花瓶が並んでいる展示がありましたが、石川県立工業学校制作の花瓶が私は形・色共に好きでした。

10月23日を境に展示物が少し入れ替わるそうです。明治・大正期の工芸が好きな方にはおすすめ。

0 件のコメント:

コメントを投稿