そして扉が閉ざされる謎を考えていると、10年前の自分に出会う

ふらふらとAmazonを歩いてて、ミステリー・ハードボイルドのトップセラーをよく見ると、『そして扉が閉ざされた』が1位になってるんです。

アマゾントップセラー証拠画像

再刊したのかな~、それなら新刊案内に入れようかなと思ってクリックしてみると、全然そんなことない。私も持ってる1990年刊の文庫版です。

そして扉が閉ざされた
著者:岡嶋 二人
発売日:1990/12
価格: ¥ 600
ISBN: 406184816X

Amazon】【bk1




(bk1はリンクしましたが、「お取り扱いできません」になってます。)

最近このブログを『野ブタをプロデュース』で検索してやってくる方が沢山いらっしゃるようなのですが(ドラマは見てないし、感想書かれても、トラバされても困ります。エントリに関係ないトラバは削除しますので、ご了解を)、それと同じで、ドラマ化決定したのか?とGoogle様にお伺いしてみたのですが、どうもそうでも無いというご回答です。一体何があったの?

私は岡嶋二人の作品が大好きなので、久々に岡嶋二人が読みたくなってしまいました。読んで、もう一度こっちにも感想書こうかな~と思いましたが、他にも読む本が山積みなので、とりあえず彼らの著作で、私が感想書いているものにリンクしておきます。以下のリンクからどうぞ(昔のサイトのです)。

岡嶋二人

もし、3つオススメ!をあげるとするなら、

・『あした天気にしておくれ』(→Amazonで見る)
・『クラインの壺』(→Amazonで見る)
・『99%の誘拐』(→Amazonで見る)

です。もちろん『そして扉が閉ざされた』も他の作品も、本当甲乙つけがたい、というのが本音。かつて彼らは「誘拐の岡嶋」と言われてたそうですが、特に誘拐モノは素晴らしい。他の著者が誘拐モノを書くと、ついつい彼らと比べてしまう私です。

そんなこんなですごく古い自分の感想(これがまた、今に輪をかけてちゃちくて、赤面ものなんですが)を見ていたら、


これ読むと競馬がやりたくなるんですよねえ。私は学生だから馬券買えないけど。


なんて一文が!このファイルは1996年11月に作っているので、ちょうど10年前です。まだ大人の仲間入りをしたばかりの私がこの文章を書いているときには、少なくとも10年後の自分が、競馬場で首にひも付きの赤ペンをぶら下げて競馬新聞とにらめっこしてるなんて頭の片隅でも思ってませんでした。あのころに戻りたいとも全く思いませんが、長くサイトを作ってると、こんなところで懐かしい自分に出会えるらしいです。「デビュー当時の映像」を見せられるアイドルの気分ですね。「気分」だけですけど。

(11/9追記)

コメント見て、講談社のサイトを見てみると、謎が解けました。

岡嶋二人特集(講談社Book倶楽部)

そうか、『そして扉が閉ざされた』ではなく、『99%の誘拐』が再刊されてましたね。それで特集組まれてたんですね~。私の場合はハードカバー版ですけど、私も『99%の誘拐』を読んで岡嶋二人にはまりました。きっと10年を経った今、同じことをしている人が沢山いるってことなのでしょう。10年経っても全く古くないですし、本当におすすめ。別にAmazonはタイアップというわけでは無さそうですが、普通の書店では並んでいなさそうな古い本こそネット書店の出番です。

というわけで、『99%の誘拐』と『クラインの壺』のリンクは講談社版に直しておきました。私が持ってるのは確か徳間書店版と新潮版だったと思います。

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