2006年8月20日

住民税が安い

私の住んでいる街は、ちょうど市の境界にあります。職場にはその境界の向こう側に住んでいる人が結構多いのです。先日、出先から帰ってくるとき、ちょうど最寄り駅を通ったんですね。「ここに住んでいる」という話から、「ここってもう。。市だっけ」「ええそうです。」「。。市は住民税が安いんでしょ、いいわね」と言われました。

昔の私なら間違いなく反論したでしょうけれども、私もうろ覚えだったし、三十路を過ぎて多少は大人になったのか、聞き流したのです。「へえ、そうなんですか」と。

でもちょっと気になったので、再度確認してみました。やっぱり私の「あれ?そうだっけ?」という感覚は正しかった。私の住む市と隣の市、東京都の各ホームページを見ましたが、住民税(個人の市民税・県民税)は、均等割(市民税3000円、県民税1000円で4000円)+ 所得割(所得によって、市民税2%〜10%まで、県民税2%か3%)で、その割合も線引きの収入も全く同一でした。

参考までに。引っ越して安くなるのか住民税(Yahoo!ファイナンス)


面白いと思うのは、実際は違いが無いのに「どこそこは住民税が安い」とか「高い」とかいう都市伝説が、全国規模で言われているということです。それには「競馬場があるから」とか「重要文化財が多いから」とか「原発があるから」とかいう「県に別の特別な収入や支出があるから、それが住民に跳ね返っている」というまことしやかな理由がついていたりします。東京競馬場のある府中市のホームページには、「よくある質問」欄に、府中市は個人の市民税が安いの?(もちろん答えはNO)というのがあって笑えます。個人に対する所得割率は、しかし、実際のところほぼすべての自治体が標準税率(さきほどの税率)を採用しており、差は無いということです。一体どこからそういう噂が形成されたのでしょう。興味深いです。

ただ、今後地方自治体への権限委譲が進むと、税率の裁量も地方自治体に任される部分が多くなるのかもしれません。自治体のホームページを見てて気づいたのですが、「税金をどこで納めるのか」は比較的わかりやすい場所に書いてあるくせに、「いくら税金を払わなければならないのか」「その税金がどのように使われるのか」は探すのが大変だったり、簡単すぎてわかりにくかったりするところが多いです。「住民税は地域によって違う」という都市伝説も、地方税に対する国民の無関心さの現れ。気づいたら増税されてた、なんてことにならないためにも、もう少し税金に関心を持とうと思ったのでした。

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