2007年4月4日

30年かけて成長したサービスが、10年で消え失せる時代

かつて、あれだけのブームを引き起こし、流行歌にさえ歌われたポケベルが、3月31日でサービスを終了しました。朝日新聞や、ITMediaの記事など面白く読みましたが、まさにピークの時代にポケベルを使っていた私としては、感慨もひとしおです。

NTTドコモサイトのドコモレポートに、「『ベル友』ブームを巻き起こした『ポケットベル(現クイックキャスト)』の歴史」というレポートが載っていました。p.4の「ドコモのポケットベルの契約数の経緯」というグラフを見てて、なんだかすごいなーと思ったのです。1968年から、非常になだらかにピークまで順調に成長するポケベル。しかしそこからの凋落は激しいものがあります。30年かけてピークの649万件契約までこぎつけながら、サービスが終了するまで、たったの10年。10年以降も細々と続くのではなく、サービス自体を放棄してしまいました。実際わたしがポケベルを使っていたのも2年いくかいかないかで、その後PHS→ケータイとこのグラフどおりの行動してますからね。止めたことを責めるわけにはいきません(誰も責めてないと思うけど)。ところで、このグラフの形、何かに似てるなと考えていて、あーマッターホルンみたいだなーと思ったのでした。

ポケットベルの場合、ケータイメールという完全に代替できる手段があったので、それに押されちゃったということもありますが、あるサービスを代替しそれにちょっとでも付加価値があると、技術的には全く違うものでも、あっという間に駆逐されてしまうんだなぁと、世の中の移り変わりの速さと、その恐ろしさをこのグラフに感じました。次、マッターホルン型グラフで駆逐されるのはどのサービスでしょうね。40年の歴史があっても、消えるときは10年です。逆に今世界を席巻してるGoogleは、設立してからまだ10年も経っていないのです。時間の奔流にのまれて、マッターホルン型のグラフを残して消えるのは、ポケベルだけでは終わらないような気がします。さすがに1000年の歴史をもつ紙を駆逐するのは簡単ではないでしょうけれども、オール電化の波に押された家庭用ガスとかはあり得るかも(わたしは調理器具を選ばないガスが好きなんですが)。ガスでパソコンを動かすことは出来ませんが、電気でお湯を沸かすことは可能ですからね。60年そこそこの歴史しかないテレビも、少なくとも後数年でアナログ放送は終了するし、今のようにチャンネルごとに周波数の違う電波を受信して見るという形は10年後には無いかもしれません。世の中の移り変わりの激しいことを「十年一昔」なんて言いますが、1年前さえ一昔な気がするわたしでした。

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