2007年11月14日

『青空文庫 全』が来た

青空文庫の全国の図書館への寄贈計画が発表されて約半月。大学図書館には10月末頃から配布と言われていて、そろそろ来るかなーと思いつつ、気づけばもう11月も半ばです。「いつ届くんだろうねえ」「規模の大きな大学は『おまえのところは原本持ってるだろ』で終わりなんじゃないの?」という会話をしてもう2週間。Webcatにも所蔵館入り始めたのに、やっぱり規模の大きな大学には寄贈されないのかなぁと諦めかけていたときに、来ましたよ、『青空文庫 全』。

青空文庫の経緯などが書かれた小冊子に、2007年10月1日までの全データが入ったDVD-ROMが入っている状態です。青空文庫そのままの形でブラウザを使ってブラウズする用のhtmファイルと、作家ごとにフォルダ分けされたtxtファイル、そして「富田倫生講演」ムービー、「著作権保護期間の延長に反対します」ムービー、「青空文庫10歳」ムービーなどがコンテンツとして収まっています。全文データは青空文庫に掲載されているのと同様、html(XHTML)ファイル、txtファイル、txt(ルビつきzip)ファイル、ebkファイルが収録されていて、「コピーは自由にしていい」そうです。

これ、図書館としてはとりあえず「青空文庫 全」というタイトルで機械可読資料として受け入れますけど(Webcatでは既にそうなってるし)、本当なら、中の著者とかタイトルとか、中に収録された図書の書誌情報から検索できるようにOPACに収録したいところですね。海外の電子ブックなどは、データと別に書誌データもびっくりするような値段で一緒に売っていて、それをOPACにそのまま登録したりするのですが、さすがに青空文庫はそうはいかないですもんね。

ただ、テキストのデータがすべて個人利用できるということは、これを使ってこれからいろいろなソフトウェアを作ったりとか、検索エンジンとか作ってもう少し凝った形で利用できる可能性が広がったということでもあります。この寄贈計画が、また次の青空文庫の一歩となることを祈りたいところです。また青空文庫としても、あちこちに(特に「保存」が役割のひとつである図書館に)コピーがあるということは、何かのときにもこれまでの努力がすっかり失われるという危険性が限りなく小さくなるということで、理にかなったことなのかもしれません。

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