2007年12月27日

差し手の顔 / 首藤瓜於著

差し手の顔 上―脳男2 (1)

差し手の顔 上―脳男2
著者: 首藤 瓜於
出版者: 講談社
発売日: 2007-12-01



鈴木一郎が逃走して、約1年のある日、真梨子のオフィスと自宅から彼のファイルが盗まれた。1年ぶりに茶屋を呼び出し、そのことを報告した真梨子だったが、そのちょっとした事件は、その後起きる連続惨殺事件と繋がっていた。

第1作の『脳男』が出たのはもう7年も前。第2作である本書の上巻を読み始めて、全く前作のストーリーを覚えてないことに気づき(そして、その知識が無いと読み進めるのがやや辛そうだったので)、再読しました。再読したけど、全く覚えてないことには変わりありませんでした。1度読んだ本は、タイトル聞いただけでは全く思い出せなくても、ちょっと読み始めると「あーこれ読んだことあるなー」と思う箇所が散見されて記憶が刺激されるものなのですが、そんなひっかかりもなく。かといって、面白くないわけではないのです。それどころか、十分楽しめたのに、こんなに覚えてないなんて(笑)。

というわけで、第2作目の本作は、前作から1年後のお話。上下2冊の長編ですが、今回は超人・鈴木一郎はあくまで裏方。次々と起こる精神科受診歴のある人たちの犯罪に、何かおかしなことが起きていると感じた真梨子と、そうした事件の一つを追っていた茶屋と共に真相を探るというストーリーで、その事件に見え隠れする鈴木一郎という配置です。精神科やその治療法などに関する情報も豊富で、いろんな面で楽しめる小説でした。ただちょっと長いかなあ。もう少し端折ってもよかったのでは(連載だから仕方ないのかなあ)と感じましたけど。

でもまだこの鈴木一郎(は別に主人公じゃないんですけどね)シリーズは続く感じですよね。このラストだと。どんな結末が待っているのか、というか、結末まで書かれるのか、楽しみです。

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