[exhibition]薬師寺展

東京国立博物館で、薬師寺日光菩薩・月光菩薩を中心とする薬師寺展が行われているので行ってきました。平城遷都1300年(は実際は2年後ですが)を記念する展覧会の一環だそうで、これからも奈良の国宝級の展覧会があちこちで開かれるのかもしれません。遷都1300年の年には、久々に奈良に行こうかなーとも思うんですけど。

今回の目玉はなんと言っても日光菩薩・月光菩薩が揃いで、しかも360度ぐるりと見られるように展示されていること。展示室は、最初はやや上の方から入るような工夫がされていて、真ん中からそのお顔をじっくりと拝見した後、下に降りて台座の回りをぐるりと回れる趣向です。薬師寺の金堂に飾られていると、真ん中の薬師如来も大きいですし、金堂自体も天井が高いですし、その上この2体はあくまで脇侍ですからあまり気にならないのですが、こうして飾られていると背が高いなあと思います。鎌倉時代の仏像の力強さも良いのですが、白鳳時代のエキゾチックな美しさも違った意味で良いですね。

そして、普段は厨子に入っているので裏が見られない聖観音菩薩像もぐるりと一回り。見えない裏はどんな感じなのか。是非見てみてください。

ただ、こうして博物館で飾られてしまうと、どうしても「仏像」というよりも「美術品」の印象が強くなってしまいます。また薬師寺で三尊がそろっているところを見たいかな〜とも思うのでした。

会期は6月8日まで。6月28日までは、奈良の薬師寺には薬師如来さんしかいないそうです。それはそれで見てみたい光景かも。

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