東京を外から見ると

トロント滞在も早くも2ヶ月になりました。右側通行にはまだ慣れてないし、スーパーではいまだ棚を探してうろうろしてたりしますが、物珍しさは大分なくなり、ストリートカーにも間違えずに乗れるようになりました。ふと気づくと、カナダ一の大都会は、意外と人が少ないと思うのです。日曜日はお店が閉まるところも多いので単純に比較はできませんが、それでも金曜日や土曜日の夜の繁華街であっても、人が少ないと思うことがあります。

しかし、多分それは私の感覚が狂っているのです。政府刊行物関係の資料を主に取り扱う人と東京の話をしていて、東京にはどのくらいの人が住んでるのかと言われ、未だに大きな数字を英語で言うことに慣れていない私は、"over..."と言って紙に10000000と書いて見せたんです。カンマで区切って10 millionだと私も理解しました。"Do you want to say 10 million?" "yes" "ARE YOU SURE?"とまじでびっくりされました。何度も書いたように、日本は遠い国です。東京という大きな都市の名前は知っていても、それがどのくらいの人口密度で、どのくらいの規模なのかは知らない人も多いです。お互い様なので仕方ありません。東京都の人口は人口統計によると1300万レベルですけど、経済圏としての東京圏の人口は3500万、世界一デカイ都市です。その規模はNYCを超えます。彼女とその後世界統計を見て、日本の人口が"130 million"だということを知りました(いや、もちろん私は知っていましたけど)。彼女はまた驚いて、"Does it make sense?"って言われました。単位が間違ってるんじゃないかと思った模様。ちなみにカナダ一国の人口はStatistics Canadaによると約3500万人です。トロントを見ていると全人口がそれしかないことに驚きを感じますが、でもそれが現実です。

ということを、私はこっちに来て気づきました。東京がいかに「イレギュラー」な都市かということを改めて思い知ったのです。そこで思い出すのです。トロント国際映画祭の時の適当な警備、2ヶ月間に2回も大規模に中心街を封鎖して行われるマラソン、座席予約システムのない映画館。それが示すのは、カナダと日本の文化の違いもあると思いますが、それ以上に東京とトロントの"人口の違い"がなせる技だと。「トロントは人が多すぎないから快適」と言ったら、「これでもカナダ一大きな都市なんだけど」と笑われました。もちろん、トロントは決して小さい都市ではありません。人口250万、人口だけで比べると大阪市と名古屋市の間くらいの大きさです。でも東京の規模は、正直想像の範囲外です。

こっちに来て、いろんな人が大学にいろんな形で寄付をしてて、それが様々なサービスと結びついてていいなあと思ったんですよね。それは北アメリカ的な文化とも言えるし、規模の違うスーパーリッチがいる北アメリカならではなのかもしれませんけど、でも、東京とトロントを比較して、なんでそれが東京じゃできないのか、ものすごく疑問に思えてきました。だってカナダ一国と同じだけの人が東京を中心とする経済圏に住んでるんですよ。GDPだって世界3位の日本と10位にも入らないカナダじゃ比較になりません。



そんな話をSkypeで旦那としてたら、旦那がこの動画を教えてくれました。



あー確かにこれって「日常」だったけど、今見ると"Crazy”だよ・・・。

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