[自転車]5月の渋峠



土日ともに天気がいまいちと思っていたら、日曜日は西から晴れるらしい。そう言えば、昨年もこの時期に長野に行き、山を見たなあ、これは渋峠に行くべきか?!と思いました。とはいえ、山田牧場や万座温泉へ続く県道はまだ冬季閉鎖中(!)です。そこで長野原草津口まで輪行して湯田中に下りるルートを設定してみました。

実は朝起きた時はまだ家の周りは雨だったんです。本当に出発するか少し迷いましたが、天気予報を信じて新幹線で高崎を経由し、吾妻線に乗り換えて長野原草津口へ。ここから草津までは2ルートあるのですが、六合側の国道292号を登ります。こちらのほうが距離は少し長いのですが、グネグネしてる分休めるし、車も少ないので登るのには最適です。国道だけにちゃんと補修もされていて、徐々に綺麗になっている箇所が増えてる感じがします。ただ、荒れているところもあるので下る時は普通に大津側に下りたほうがいいかも。草津着10:20。草津交差点にあるセブンはベンチもあって休憩に最適です。ボトルの水を補給して、いよいよ本格的な登りの開始です。草津は標高1200m弱なので、ここから国道最高地点まできっちり1000m登ることになります。





初めて草津から渋峠に登ったのは2年前。初めて2000mを越えた!頑張った!という記憶しかありません。2年で大分登り慣れたのか、今こうして登ってみると、それほど厳しい坂の無いこの道路は比較的登りやすいのではないかと思いました。それに景色が本当に綺麗で、楽しみながら登れば標高差1000mもあっという間(なわけがない)。火山ガスの噴き出す殺生河原は黄色い岩肌がゴツゴツしてるし、緑の低木に覆われた山肌には白い雪渓も見えます。山の尾根近くまで登ると、草津の街や遠くの山々が見えてきます。景色に変化があり、登ってて楽しいです(これは本当)。そして振り返ると見えるグネグネ道も面白い。



白根山レストハウスに12:00着。

ここまで来るとさすがに寒いです。ウィンドブレーカーを着込んで山田峠、さらにその向こうの渋峠へ向かいます。白根山を越えたことで、この辺りから北アルプスが見えてきました。少し雲がかかっていますが、雪をかぶった青い山々が、山のさらに向こうに幻のように見える光景は、一種の神々しささえ感じました。雪の壁もここからが本番。




寒いとはいえ、雪が積もっている割には暖かい。10度になるかという気温です。そのために雪が融けだして道路が水浸し(ある意味川)になっているところもありました。気温が下がってくると、こういうところが凍結するようなので、この時期登るなら山の上の気温にも注意です。12:30、国道最高地点到着。



そのまま少し下りて、渋峠ホテルでパンを買って食べました。パンの袋を開けようとすると、インディ君(渋峠ホテルの看板犬)が顔を出して「貰える?」アピール。インディ君を牽制しつつパンを頬張ってると、スキーヤーが自転車を見て話しかけてきました。ひとしきり山と自転車の話をしました(片や5月でもスキーをしようとし、片や雪の残る2000m超級の山へ自転車で登る・・・同病相憐れむ的な?)。気温も上がってきて、今日の雪のコンディションは先週に比べると大分悪いようです。帰り際、スノーシェッドやトンネル内は凍結してるから気をつけてと言われました。確かに電光掲示板には「路面凍結走行注意」と書かれています。追突されないようにテールライトを点灯して慎重に下りましたが、確かに怖い。スノーシェッド内に大きな雪(氷?)の塊が落ちていたり、流れた水が凍り始めたりしているところもありました。やっぱりこの時期は注意ですね。





とはいえ、水が路面に流れたりしている区間も陽坂あたりまで。それよりも下は普通に下れます。湯田中まで約30キロの下り...と思っていたら、ちょっとした登り返しがあって足削られました。下ってみて思ったのは、湯田中からR292を登るのは無いなーということです。登るなら草津側のほうが絶対におすすめです。

湯田中駅前には立ち寄り湯があるのですが、そこで無料の足湯に入り、千曲川沿いを長野駅まで戻ってきました。



同じように長野駅まで戻っても良いですし、このルートで草津口から湯田中駅までは約65kmなので、例えば白根山の湯釜を見学したりとか、ゆっくり回って湯田中で温泉に入ったりして、長野電鉄に乗って長野駅に戻るのもいいかもしれません。湯田中から長野駅までは一般道。特に千曲川からの県道・国道はどれも車の通りが多いので気をつけて。

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