[自転車]桜の郷

今年も桜前線を追いかける旅をしようと、お天気が持ちそうな今日、土曜日は長野県の陸郷に行くことにしました。一昨年だったか、信州さくらだよりを見ていたら、「桜仙峡」という素敵な名前の場所を発見しました。小鳥が作った山桜の名所らしいのです。ただ、若干アクセスが悪い。長野駅からはちょっと遠くて私の脚では再び長野駅までは戻って来られなさそう。いろいろ検討した結果、篠ノ井線で一番近い明科駅まで輪行し、そこから長野駅へ戻ってこようとルートを作成したのでした。昨年は日程が合わず、また桜の状態もよくなかったようです。今年こそ。標高によっては見頃と聞いて出かけてみました。

新幹線が上田をすぎる辺りになると、明らかに桜のピンクが目につくようになりました。桜は非常に時期が短く、そして春を象徴する花だけに、都内で完全に終わってしまったあとに満開の桜を見ると、ちょっとしたタイムスリップ気分です。

篠ノ井線は、長野駅から少し上田方向へ戻ったあと、善光寺平と大町とを隔てる山に沿って松本の方向へ向かいます。この路線は姨捨駅手前で一度スイッチバックし、一段上にある駅に入った後再びスイッチバックして元の方向へと向かうという、鉄分多めな人にはちょっと面白いローカル線です。また、姨捨駅近辺から見える有名な棚田もとても美しく、今度は姨捨駅終着のライドをしてみたいなと思ったのでした。

というわけで、明科駅到着。ローカル線とは言っても、長野と松本を結ぶ唯一の路線のため利用者は結構多かったです。



明科駅手前のトンネルを抜けると、ばーんと北アルプスが見えるのですが、ここからしばらくは手前の山に隔てられ、アルプスを望むことはできません。ただ、その山のあちこちに桜のピンクが散りばめられて、既にとても綺麗です。


写真のつきあたりを左。夢農場へと向かいます。陸郷の桜の郷は、大きく2箇所に分かれています。今日はルート設定の関係で、夢農場周辺(夢の郷エリア)に行きました。もう1箇所谷を隔てた先に桜仙峡があるようです。


山の中を走っていて、桜が増えていくというのを見るのは初めてです。並木というより、適当に生えてる感じです。

夢の郷エリアは、登りの途中にあります。頑張ったご褒美は、山に散りばめられた桜。




この後、ちょっと設定したルートにミスがありましたが、山を登り切って大町方向へ。適当に走ってたら、とっても気持ちのよい道に出ました。北アルプスは少し霞んで、しかも雲がかかっちゃってますね。


県道31号へ入り、再び登りに。こちらの登りは夢の郷に向かうほどの斜度ではないのですが、じわじわと来る長い登りで、久し振りの登りだけに心折れそうになりました。中山高原まで来ると、まだ芽が少し出ただけの菜の花が見えましたが、そんな中でもカフェは営業しているようです。そろそろお昼の時間なので寄り道。



鹿肉のカレーも付け合せの温野菜も美味しかったです。とてもいい雰囲気のお店でした。

さて、県道をひたすら長野駅へ向かうと、小川村を通ります。今日の目的地の2つ目。この小川村も桜が美しい場所だそうです。県道31号は何度か通っていますが、桜の時期は初めてでとても楽しみにしていました。オリンピック道路として白馬側と長野市を結ぶ幹線道路として整備されただけに、若干興趣を欠く道路ではありますが、そんな県道31号の沿線も桜の時期は信じがたいほど美しいです。


小川村は桜ウィーク (PDF)の真っ最中。今日はとりあえず31号からアクセスしやすい二反田地区の桜を見に行ってみることに。予め地理院の地形図で登れそうなルートは確認してたのですが、思っていた以上に私有地的な道路でした。そして桜すごい。




この後も長野市内に入ってからも、ピンクの桜は両側の山のあちこちに見えます。まるで山が春を祝っているようでした。

ソメイヨシノを中心に、山の上ほうはまだ未開〜2分咲きくらいの場所もあったので、まだまだ楽しめそうですね。

本日のルート

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