[自転車]日光いろは坂と金精峠越え

土曜日はお天気いまいちだったのですが、日曜日はお天気が良さそう。5月のマンスリーチャレンジに続けて挑戦です。今日は以前から行こうと思いつつも「いろは坂は厳しいんじゃないか」「距離が長いか?」と思って躊躇してた栃木ー群馬の県境コースを走ってきました。

宇都宮経由で日光線で日光へ向かいます。東武のほうが圧倒的に安いのですが、朝早く着くには浅草を5時台に出なくてはならくて、新幹線使っちゃいました。宇都宮まで東北新幹線、そこから在来線のJR日光線です。すでに世界遺産に登録されて10年以上が経過する日光、JRの日光線のホームは全体的にエンジ色のレトロ風装飾が施されており、日光に行く前の段階から旅の気分を盛り上げてくれます。大正時代に建築されたという日光駅も素敵。


自転車を組み立てて、日光の街を登っていきます。日光は子供の頃から何度も来ているのですが、世界遺産になってからは一度も来ていません。街が綺麗になって、おしゃれな建物が増えた気がします。とはいえ、全ての建物を入れ替えるには10年という月日はまだ短いのでしょう。たまに昭和を色濃く残す建物も残ってます。ただ、外国人にはそういう建物のほうが受けそうですね。駅前商店街的な場所を抜けると、神橋です。私の記憶の中の日光って、あまりお天気が良かったイメージがないのですが、今日はピーカン。空が青いからか、朱色の橋の下を流れる川は青く見えました。


いろは坂を自転車で登る人は多く、今までもたくさんのブログでいろは坂登坂物語を読んできました。多くの人が言うのが「馬返しまでがきつい」ということ。その馬返し、いろは坂が始まってからだと勘違いしていましたが、いろは坂の上下線が分かれるところが馬返しだったんですね。この棒が立っているところ。確かにここまでは直線的な登りが多く、交通量も多いので辛いと思いました。


で、実際のいろは坂はどうだったかというと、「拍子抜け」(笑)。だからといって20km/hで登ったりとかできるわけじゃないのですが、それほど厳しい坂が現れるわけではありませんでした。私自身が、もともとカーブの多い登り道路が好きなのもあるかもしれません。カーブは少し斜度があるけれど、直線はやや緩やか。休みながら登れるので楽な気がするのです。カーブのたびに高度が上がり、山も近くに見えるようになりました。新緑も綺麗です。


私の気持ちとしてはあっという間に明智平。


登ってきた道路を見下ろすと、確かに厳しそうに見えるのですが、案外そうでもありませんでした。


明智トンネルを抜け(明るいトンネルで怖くはありませんでした)、中禅寺湖へ。中禅寺湖も青いのですね!



日光の滝の中では個人的に一番好きな竜頭の滝も見学。


さらに登ると、戦場ヶ原に出ました。ここまで来ると向かい風が強くなってきてきついです。この日一番辛かったのは、戦場ヶ原の向かい風(そしてどこまでも続く荒涼とした風景の中の直線)だったかもしれません。


湯滝まで、少し厳しい登りがあります。いろは坂で楽した分、むしろ竜頭の滝から先に時折現れる登りが厳しいと感じました。湯滝は上から見学。


こんな大きな落差のすぐ手前で、鳥がのんびり水浴びをしていました。写真中央にいるんですが、わかりますか?


湯ノ湖畔のレストハウスで水を補給し、金精峠に向かいました。ここから峠まで約5km、標高差350mという、本日最も厳しい坂道が続きます。冬季は閉鎖されるこの辺りは、冬はかなり積雪するのでしょう。あちこちに雪崩、山崩れの跡があって、道路をそこに無理矢理通しているという感じがしました。綺麗な路面とそうでない場所が交互に現れ、妙に綺麗に補修された法面が見えると、「ああ、ここ崩れたのかなー」と思ったりしました。雪崩に乗ってきたのか、大量の折れた木の幹(枝ではない)が積み上がってる場所もありました。かつては有料道路だったこの道路、有料ならともかく、一般国道だと維持が大変だろうなと登りながら余計なことを考えます。そういう余計なことを考えていないと厳しい坂に心折れそうになります。正面に、山頂の下から一気に崩れたんじゃないかと思われる山が見えてきました。あれが金精山です。昔から修験道の修行場として使われていたとか。厳しい山容です。そして目の前の山の中腹に道路が見える(T_T)。


えっちらおっちら登っていくと、「真向かいにまろやかに高々と聳えているのは男体山であった。それと自分の立っている金精峠との間の根がたに白銀色に光って湛えているのは湯元湖(筆者注:湯ノ湖?)であった」(若山牧水『みなかみ紀行』)という牧水の言った通りの景色が広がります。間もなく峠、いやトンネルです。



金精峠は古い峠ですが、金精トンネルは1962年開通。それほど古いトンネルではありません。全長755mと長いのですが、トンネル自体も新しい上に明るいため、それほど怖さは感じませんでした。トンネルを抜けると群馬県です。



トンネルを抜けると長い下り!のはずでしたが、菅沼で少し登りがあるんですよね。こういう下りの中の登り返しって、一番足にきます。そしてお腹もすいてきました。菅沼茶屋で何か食べようかと思ったら、オートバイが駐車場に溢れてて断念。それなら丸沼高原でお昼にしようと下ったのに、なんと夏季の営業は5月30日からでした。。。この辺りの山はまだ「夏」ではなかったのです。また、ここまでの下りの途中、スノーシェッドの間にトンネルという箇所があり、このトンネルが全く予期しておらず、また真っ暗だったのもあって最も怖いと思いました。本日のルートはトンネルは少ないルートですが、やっぱり強力なライトは必須です。

白根温泉のあたりで「手打ちうどん・そば」という幟が見えたので停まりました。「川のほとり」という茶屋だったのですが、これがとっても美味しいうどんを出してくれて感動。若干高いのが玉に瑕ですが、こんな山の中だから許しましょう。おじさん・おばさんともいい人で「沼田行くなら途中に吹割の滝があるよ」とか「温泉なら、すぐ上にある日帰り温泉がいいよ」とかいろいろ観光スポットを教えてもらいました。白根温泉にも後ろ髪引かれたのですが、下り基調とはいえ沼田までまだ30kmあります。ここでお風呂に入っても再び汗をかいてしまうからと、先に行きます。

吹割の滝の前を通るのは2度目なんですが、いまだ滝まで下りたことないんですよね。クリート付の靴でも大丈夫かしら(笑)。あと自転車を連れていくのは難しそうなので、どこかに自転車を置かないといけないのも問題です。というわけで、今回も少し先の橋から川の流れを眺めました。同じアングルで紅葉の時期も撮影してみたいです。



吹割の滝を出てしばらく行くと、最後の上りが始まります。椎坂峠です。厳しい峠道は現在は旧道となり、真新しいトンネルが開通しています。もう脚が残ってない私はトンネルを選択しましたが、明るい道路で自転車でも問題ありませんでした。吹割の滝側からは下りになりますので、その点でも気が楽です。ただ、交通量は多いトンネルのため、余裕があるなら峠を通ったほうが良いかも(参考:椎坂バイパスができる前に沼田市街地側から峠越えした時のエントリ)  

トンネルを抜けてすぐ白沢の道の駅の看板が見えてきました。そこを左折。うどん屋のおじさんがもう一つ提案してくれた、白沢の道の駅にある望郷の湯へ行きました。大人560円(2時間まで)です。露天風呂の眺めも、休憩所の眺めもよくておすすめ。さっぱりして出てくると、正面に上州武尊山が見えました。まだ雪が見られますね。望郷の湯の裏(露天風呂側)には、谷底を流れる片品川を隔てて昭和村と赤城山が見えます。



そのまま沼田駅までひたすら下って輪行して帰りました。上越線で高崎駅まで行き、高崎から新幹線。ところが、一番乗り継ぎが良かった新幹線が金沢から来る「はくたか」だったんです。以前は最も空いてる長野新幹線をあえて選んでたのに、なーんと到着前から「大変混雑しているとの情報です。指定席の通路もご利用ください」というアナウンスがありました。到着した新幹線は、デッキまで人が溢れていました。とはいえ、新潟方面から来るのは輪行に向いていないMaxだったので、迷惑ながらも自転車とともに乗りましたよ。まあ一応置く場所はあったんですが・・・。座ってる人は七味唐辛子の袋を、立っている人は軽井沢のホテルの引き出物を持っていたので、御開帳やら結婚式やらが重なっていたのでしょうか。大宮で座れましたが、いずれにせよ御開帳が終了する5月末までは混雑しそうです。

というわけで、5月のClimbing Challengeは半分終了。あとは土日の天気によるかな。

本日のルート

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