[自転車]勝浦へ房総縦断


この時期は一度は房総に行ってるような気がするのですが、千葉は本当に広くてまだまだ行きたいところが沢山あります。今回は外房にある漁業都市、勝浦に行くことにしました。3月3日の桃の節句の前後に、集められた雛人形を飾る「かつうらビッグひな祭り」なるものが行われています。それを見に行こうと思ったからです。2001年から続いているこのお祭りは、元々は徳島の勝浦町で開催されているものだそうですが、「勝浦」の名前繋がりで雛人形を一部受け継いで千葉県の勝浦市でも開催されるようになったとか。

まずは京葉線の蘇我駅まで輪行。そこから房総を縦断することにしました。千葉県の中央部は高くはないけれども低くもない丘陵地帯があり、そこを貫く道路がいくつかあります。今回は「うぐいすライン」を選択。これがまた厳しい道路でした。しかもこの日はお天気が良かったせいもあって放射冷却が激しくものすごく寒い朝でした。道路は凍結していませんでしたが、周りの畑は霜が降りて真っ白です。


勝浦は漁港ですから、当然海のそばにあります。ということは勝浦に向けては下りのはず、と思ってましたが、完全に下りだったのは最後の最後2kmくらいでした。

勝浦の市街地に入ると、まず墨名(とな)という交差点に出るのですが、そこにようこそと言わんばかりに雛壇登場。



さらに真っ直ぐ行くと、正面に遠見岬神社の石段が見えてきます。この石段、六十段あるそうですが、それを雛壇にしているのです。ものすごい数の雛人形です。


ここで少し左に曲がると覚翁寺の入り口。ここにも雛壇があります。


他に、キュステという名前の文化センターホール(入場有料)にも展示があります。メインはこの4箇所ですが、その他にも市街地のお店やお寺、ちょっとした空き地などにも雛飾りが見られます。覚翁寺山門と遠見岬神社を結ぶ町のメインストリートに、松の家という旅館があるのですが、その建物が非常に趣があって、入ったところに飾ってある雛飾りが素敵でした。

10時を過ぎたら、メインストリート辺りは車両が通行止めになります。人が増えてきたので退散することに。海に行ってみることにします。勝浦の漁港は市街地の端のほうにあるのですが、その先には少し高くなった丘があり、その向こうは断崖絶壁となって海につながっています。この丘の上に昔は勝浦城があったそうです。来る途中で通った大多喜にも大多喜城(小田喜)があって、こちらは天守が再建されていますが、勝浦城は跡だけです。この城跡を含む丘は、散歩しやすいように道路が整備されて観光マップにも掲載されています。この道はおすすめ。市街から丘に登るところの道路が激坂なのですが、登ってしまえば太平洋が眼前に広がる絶景道路です。


今は河津桜が見頃でした。奥には勝浦灯台。




勝浦の港はこの丘の反対側にある三角形の入江に散在しているらしく、狭く厳しい地形に沢山の家が建てられていました。


勝浦を後に御宿へ。御宿でお昼をと思っていたのですが、思っていたよりも早くついてしまって時刻はまだ11時前。開いてるところあるかな〜と思って探してると、白鳥丸という水産会社がやってる道の駅風のお店を発見。道沿いにあったお店を大きくして建て替えたようです。お魚いいなーと思ったのですが、自転車では持って帰れず(いつものことだけど)。お昼はばらちらしに。鯛の出汁茶がついていて、最後はお茶漬けにできます。


そして、御宿まで来たからには、月の砂漠像を見ずして帰れない。


さらに北上して上総一ノ宮を目指しました。お昼を食べながら列車の時刻を確認していたのですが、12時34分に特急、12時39分に京葉線快速、次が13時発の千葉行きです。乗り換えのない京葉線快速か、願わくば特急に乗りたいところですが、御宿から上総一ノ宮まで約25km。お昼を食べて出たのが11時20分。さあ間に合うか・・・

結局上総一ノ宮に到着したのは12時25分でした。超特急で自転車を袋詰してSuicaで改札を通り、特急券は列車の中で買いました。

今年の「かつうらビッグひな祭り」は3月6日(日)まで。市街地も良いですが、是非官軍塚のほうまでお散歩してください。綺麗ですよ。

本日のルート。

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